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2007.6.18〜7.2   

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1.ドロミテ フネス谷 サンマッダレーナ

昨年のドロミテ:シウジ高原に甚く感動し、もう一度あの感動を・・と、他のドロミテ地域を回った。
どこも標高2,000m付近のお花畑が丁度 満開で再び感動した。
ウィーンに移動しつつ、以下の場所にも立ち寄った。
@オーストリーの最高峰グロースグロックナの南西側の谷のカルス村(とても素朴な東チロルの山村)
Aスロヴェニアのブレッド湖(オーストリー国境から15kmほど)
B世界遺産:センメリング鉄道
Cウィーン(あまり観光客の行かない穴場を訪れる)



つづきは・・・
2.ドロミテ ガルデナ谷 
3.ミズリナ湖とグロースグロックナ・カルス村
4.スロヴェニア ブレッド湖と センメリングからウィーン

旅行当時の為替レート:167〜170円/euro

★旅行の詳細な記録(発着時刻、交通費、宿泊費など)

◆役立つリンク(共通部)
オーストリー・ポストバス:時刻表(国鉄も含んで全ての交通機関をカバー)
イタリア国鉄:時刻表
オーストリー観光局:日本語版。良く出来ている。宿泊予約も出来る。
ANAウィーン都市情報:名所から、交通機関の乗り方まで良くできている。
ドロミティ地区バス(SIIバス):時刻表。
ドロミティ・バス:コルチナ方面のバス時刻

6月18日(月)   成田 → インスブルック
今回は初めてのオーストリアン航空。アーリーバード21シニアと言うPEX運賃が \120,000(+\23,980)と言う安さ。ANAのコードシェア便でもあるが、ANAのエコ割21で買うと \134,000(+\36,950)。オーストリアンで乗ってもANAのマイレージが貯まる(片道3,989マイル)
使用機材はBoeing777-300でウィーンへの直行便。飛行時間約12時間。2人席だったはずの35A/Cはなぜか3人席。隣に座った奴にコーヒーをぶちまけられ、最初からついていない。

約2ヶ月間の日本公演を終え帰途に着くウィーン少年合唱団が一緒の飛行機であった。日本人メンバーのカイ君もいて、ゲームに夢中。
成田空港の待合室では、遠慮と言う言葉を知らないオバさん軍団が「一緒に写真に納まってくれ」「サインをくれ」とあつかましい。
ウィーン空港でチロリアン航空のインスブルック行きへ乗り継ぐが、悪い予感が当たり、機種は先日 高知空港に胴体着陸したボンバルディアDHC8-400型! 神に無事を祈って搭乗。でも殆どがチロルの村々を間近に見られる素晴らしい航路。約1時間で無事着陸。
今夜の宿:
Ibis Innsbruck Hauptbahnhof
Tel: (+43)512/5703000
Sterzinger Strasse 1, 6020 INNSBRUCK
76euro/2人(朝食は別途9euro/人)

駅前ロータリーに建っている(1階はバスターミナル)



6月19日(火)   インスブルック → サン・マッダレーナ(フネス谷)
朝9:26発の列車でドロミテへ。国境のブレンナー峠の駅で約15分の停車があり、係官が社内を回ってパスポートをチェックする。
列車はイザルコ谷を下り、10:58にブレッサノーネ駅に到着。

インスブルック 9:26 → 10:58 ブレッサノーネ  (15 euro/人)
ブレッサノーネ:Bressanone/Brixen
歴史ある町で見所は駅から歩いて10分ほどの旧市街にある大聖堂と司教館。市役所ラートハウスから結婚式を終えたばかりの新郎新婦が丁度出てきた。新婦は学校の先生らしく、入口に子供達が並んで何やら祝福の歌を歌っている。既にお腹が大きな新婦は感動して涙ぐんでいた。
フネス谷(Val di Funes/Villnos Tal)へのバスは駅前もしくは旧市街のバスターミナル(大学の西側)から出る。

 ★★ ブレッサノーネの市街地図
サン・マッダレーナ村: S.Maddalena/St.Magdalena 標高:1270m
バスは曲がりくねった山道を喘ぎながら登って行く。やがてドロミテ特有の岩山が見えてくる。一番大きな村落はサンピエトロ(S.pietro/St.Peter)。今夜の宿は更に3km先のサンマッダレーナ。駅から約45分で到着。

ブレッサノーネ 12:40 → 13:25 サン・マッダレーナ (3 euro/人)

  ★フネス谷の公式HP
  ★★ フネス谷 詳細ハイキングマップ(1.1Mb)
Hotel Gasthof Edelweis ** 76euro/2人 朝夕食付き
St. Magdalena 77 - 39040 Villnoss
Tel. +39 0472 840141
www.stuffer-hoteledelweiss.com
76euro/2人 朝夕食付
朝食はビュッフェ。夕食は前菜/主菜/デザートともに2種用意してある。
サラダバー付き。温野菜もたっぷりの家庭料理系。
オーナーであるおばあちゃんと娘さんが多少英語を話す

荷を解いて一服してから、村を一周してみる。
この村から見るガイスラー山塊の景色が今回の旅行の最大の目的で、カレンダーなどにも多く採用されている。
まずはサン・マッダレーナ教会。創設は14世紀で、現在の建物は18世紀に建てられたゴシック様式。内部は外見に似合わず結構立派で可愛らしい。
この村は、かの超人クライマー、ラインホルト・メスナの生まれ故郷であり、一時期この教会の牧師館に住んでいたこともある。

教会自身も由緒あるものの何と言ってもこの教会とバックの岩山のセットが多くの写真家に随喜の涙を流させた。
@のベンチから撮影(17:30) Bから ・・・右下に村(17:20)
Aから撮影(17:45) @から更に車道をちょっと登ったところ(15:00)
 
Aのベンチ カレンダーとチラシのハメコミ

おすすめ撮影ポイント
:(地図印)
@教会から北に歩いて行くと木の下に可愛い祠とベンチがある。ここからの眺めが最高(イチオシ)。午後は木陰となり涼しい。
Aちょっと下がった道端に、やはりベンチがおいてある。ここからだと教会と岩山がちょっぴり接近する(ニオシ)
B@からPanoramaWegをNeu Jonis方向に登った山道(サンオシ)

撮影のヒント
ガイスラー山塊の岩壁は北北西に面している。したがって日中は逆光で黒く写る。5時を過ぎると西陽が当たり山ひだが浮き立つ。


サンマッダレーナ村の地図(縮尺:ホテル <=> ス-パー間 約1km)


スーパーは1軒しかなく、ホテルからも離れているが、便利。8:30〜12:00、15:00〜19:00営業。

この村にはもうひとつ可愛らしい教会がある
■サン・ヨハン教会(こちらはバイエルン地方に多い葱坊主形の屋根)。牧草地の中にポツンとたたずむ。
 

6月20日(水) サンマッダレーナ

今日は、より高みの牧草地 ガンペン・アルムを歩く。夏季(6/23以後)は4km先のツァンサー・アルム(Zanser Alm/Zannes)までバスが出ているが、まだバスは走っていない筈。ホテルのおかみさんにタクシーは無いか?と相談していたら、9:11のバスがあるとのこと。どうも冬季ダイヤのままではあるが6/10から、朝夕2本ほどザンネスまで乗り入れを開始しているらしい。アルムとはドイツ語で牧草地のこと。

ガンペン・アルムとグラッチュ・アルム

バスは15分ほどでZannes小屋(1680m)に到着。ここにはマルiもある。また川の向こう側には大きな駐車場もある。
既にここからでも林の間からガイスラーの岩峰が間近に見える。
川沿いに、ゆっくりと10分ほど歩くと右手に橋が現れる。これを渡って更に50分ほどで草原に出る(1920m)。

S.Maddalene -bus 1.25euro- Zanser Alm

バス停 身支度を整えるハイカー達

ガンペン・アルム Gampen Alm
ずっと針葉樹林帯を歩いて来た我々にとっては信じられないほどのびやかな光景が突然広がる(@付近 11:00)。

 牧草地には花がいっぱい


ここから約40分ほどでGampen Alm Hutteに到着。牛たちが草原に寝そべり、花も満開。

ヒュッテ2062m

Gampen Almおよび、その直ぐ上にあるSChluterHutteは共にメスナー一族の運営。

ここからは自動車道を暫く歩く・・・と言っても車は来ず、自然がいっぱいの気持ちの良い道
やがて、川を渡るが、ここAからグラッチュ・アルム方向への山道「コースNo.35」に入る。
ここからはガイスラーの岩峰の直下を歩くことになるが、すごい迫力。所々に雪さえ見える。

自動車道? 岩峰直下。すこし登るとロックガーデンがあるらしい


やがて、グラッチュ・アルムへの道(コースNo.36B)への分岐。 30分ほどでグラッチュアルム小屋へ着く。

グラッチュアルム小屋 1902m

ここも背後に岩峰群が迫る草原。
  14:30

夕方まで粘れば岩峰に陽が当たり綺麗な写真が撮れるはずだが、帰り道が長いので長居はできない。
今日は天気に恵まれ、心地よい疲労感を感じながら、サン・マッダレーナ村まで6km近くを歩いて帰る(バスは18:19まで無い)。
帰り道は針葉樹の林で見晴らしは悪いが、道端には花が咲き、火照った顔を冷やすせせらぎもある。針葉樹特有の匂いに身体中殺菌されたよう。
樹林帯を抜けたところがサンヨハン集落Bで、先に触れた可愛い教会がたたずむ。宿には16:50到着。
宿のオープンカフェで、靴も靴下も脱いで飲んだビールのおいしかったこと!
 

宿には多くのドイツ人が宿泊していた。特に食堂で隣のテーブルに座っているドイツ人の中年夫婦は英語も話し、人なつこく何度か会話をした(ライプツィッヒ近郊に住んでいるとのこと)。この時期、夏ダイヤになる直前でまだ交通の便も悪いが、水曜と土日はオルティセイ(ガイスラーの南側の町)への直行バスが朝と夕方出る。ドイツ人たちは今日このバスでオルティセイに行き、そこからあの岩峰を越えて歩いて戻って来たとのこと。

つづきは・・・
2.ドロミテ ガルデナ谷 
3.ミズリナ湖とグロースグロックナ・カルス村
4.スロヴェニア ブレッド湖と センメリングからウィーン