5.秋のハルツ地方

11月3日(木)  走行距離: 135km


町の門
ヴェルリッツWorlitz   世界遺産  51.845305, 12.421436
宿から10分ほどでヴェルリッツ庭園。ヴェルリッツ城(なんかの博物館になっている)の庭園であるが新宿御苑より大きい公園で世界遺産に指定されている。
早朝、小雨模様だったが、それも上がり快晴になった。ヴェルリッツの町は駐車OK。
池によって3箇所に分割され、各々の間はボートがつなぐ(無料かは不明)。もちろん大回りすれば歩いても回れる。庭園とは言えむやみに手を入れていない自然公園に近く、折からの黄葉も相俟って素晴らしい散歩が楽しめた。
デッサウ市内には、やはり世界遺産のバウハウスが何棟かあるがパス。


ハルツ山地を目指すが、途中ケテンKOTHEN、ベルンブルクBERNBURG、アッシャースレーベンなど歴史のある町が続くが、時間が押してベルンブルクで一服したのみ。
町のメインロードは並木道で、綺麗な落ち着いた町。
ハルツ山地に少し入ったマイスドルフMeisdorfと言う町が静かで良さそうなので、そこで宿探しをする。まだマルiが開いていてランドハウスと言うペンションを紹介してくれた。
牧場に隣接するため多少臭うのと、そのためハエが多いのが×。しかし主人が見かけによらず良い人で、レストランは休業日ながら我々の為にだけ料理を作ってくれたり、部屋も値段の割には良かった。
Landhaus Meisdorf
Kamp 105 h, 06463 Stadt Falkenstein/Harz OT Meisdorf
Telefon: 034743 / 62022
Telefax: 034743 / 62022
E-Mail: info@landhaus-meisdorf.de
43euro/室 (\6,100 朝食付き)
夕食 12.40euro
クレジットカード不可
ホテルの位置: 51.708230, 11.299547
11月4日(金)   走行距離:167km

ハルツ山地
ハルツ山地を旅する。

ハルツゲローデ Hartzgerode  51.643291, 11.1454
東ハルツ山地では比較的大きな町(と言っても他の山村に比べてだが)、城や木組みの家もある。
ハルツ山地にはまだSLが走っているはずなので駅へ行ってみたが、列車は何も置いてない。
  

この村を後にして、次のMagdesprungと言う村の踏切が閉まっていたので待っていると目の前をSLが通り抜けた。自動車から降りるわけにもゆかず、社内からムービーを回したのみ。
更に山を下るとゲルンローデの町。この駅がSLの終点なので待ち伏せていると、予想通り先ほどのSLがやってきた。今度は思いっきり写真が撮れた。しかしながら、SLはなぜかお尻を前に接続されており、バックで入ってきたので、いまいち迫力に欠ける。
 



クベトリンブルク Quedlinburg   世界遺産    51.792993, 11.142586
1,000年の歴史を持つ古都。町の西側の駐車場に停める。この町は殆ど戦災を受けておらず、マルクト広場を中心として1、2本裏の路地まで歴史ある木組みの家が沢山ひしめいている。さすが世界遺産だけあって、その規模と年代を感じさせる。
裏道は環状になっており、歩いているうちに方向感覚を失い、駐車場の位置が分からなくなる。

    

ハルベルシュタット Halberstadt
クベトリンブルクの北13kmにある中規模の町である。DOMが有名らしいので寄ってみる。
デパートの隣の屋内駐車場に車を入れ、町を散策。DOMはさすがに大きく、他にも大きな教会が密集する。
デパート前の広場は賑やかで、買物客で賑わっていた。


ヴェルニゲローデ Wernigerode   51.833384, 10.784430
ハルツ山地では1,2を争う古い町で、ブロッケン山への狭軌鉄道の始発駅でもある。
町に近づくと、山の上の城がいやでも目立つ。マルクと広場の市庁舎はレンガ色に彩られた木組みの建物で、出窓なども多く素晴らしい。市内見物のバスもある。下のゴスラー共々 魔女の町である。

 

バート・ハルツブルク Bad Harzburg
バートの名前どおり温泉保養地のようで、並木道となっている中心の道にはぶらぶら歩きの人が多い。
目星のペンションは町から少し離れているらしく道を尋ねながら探し当てる。
ペンションは草原の真ん中といった風情で好感が持てたので、宿泊を決定。
PENSION HARZBLICK
38667 Bad Harzburg, Ortsteil Gottingenrode Bohlweg 12
Tel: 0 53 22/8 36 56
56euro/室(\8,000 朝食付き)
クレジットカード不可
宿の位置:  51.894367, 10.520805
11月5日(土)   走行距離:158km



ゴスラー Gosler   世界遺産   51.905922, 10.429096
昔、銀鉱で栄え、一時は神聖ローマ帝国の首都になったこともある程由緒ある町。町と銀鉱山跡は世界遺産。また、何と言っても魔女の町で、みやげもの屋の店先には魔女の人形が並ぶ。4/30〜5/1のヴァルプルギスの夜にはお祭りが盛大に催されるとの事。
*ヴァルプルギスの夜: 春の到来を祝って、ブロッケン山で魔女たちが悪魔たちと共に饗宴を催すとの言い伝え。ゲーテのファウストにもそのことが出てくるそうな。
町としてもマルクト広場に面して多くの木組みの家が立ち並ぶ。
    

ブロッケン山 Brocken
西ハルツ山地をドライブ。4号線を10kmほど南下すると、あの魔女が宴会を催すと言うブロッケン山が見える。また飛行機や山岳で見られるブロッケンの妖怪現象の語源でもある。
確かにブロッケン山だけの頂上付近が雲の中。山頂は1年の内200日以上が霧につつまれているとのこと。

ブロッケン山頂:  51.799747, 10.616016
クラウスタールを経て243号線に合流し、ヒルデスハイムに向かう。
町は明日見るとして、今夜は宿探しに当てる。付近の小さな村を捜すが宿泊施設が見当たらない。
街道にホテルの看板があったので行ってみる。ホテル自身は街道から距離があり森の中。
ホテル付近は森林ウォーキングコースにもなっており、ストックを両手にウォーキングしている人が目立つ。ついでにビールと食事をする人で、ホテルのレストランは満員。
89euroとペンションに比べると多少高めだが、その環境のよさと、部屋の設備の良さから、ここに決める。
BergHOTEL Brockenblick
Am Brockenblick 1, 31141 Hildesheim
Tel: 0 51 21/3 45 85
Fax: 0 51 21/3 47 56
hote-brockenblick@t-online.de
89ユーロ/室(\13,000 朝食付き)
クレジットカード可
ホテルの位置 52.135554, 9.995275
11月6日(日)   走行距離:9km

ヒルデスハイム Hildesheim   世界遺産 
レンタカーを満タン返しにするため、最後の給油。ヒルデスハイムの町を見物する。
日曜の早朝と言うこともあって町は閑散としている。それでも中国人4人のグループが大声ではしゃいでいる。同じ顔なので多少親近感もあり、カメラのシャッターを頼む。英語やらめちゃくちゃ中国語を駆使して何とか意を伝えようと苦労していたら、向こうが「私、日本語しゃべりますよ」…恐れ入りました。
町並みはクベトリンブルク同様、素晴らしいがここのは大きさと彩色が見事。小まめにメンテしているらしく色彩は鮮やか。
聖ミカエル教会と聖マリア大聖堂が世界遺産。

聖ミカエル教会 聖マリア大聖堂
 52.153189, 9.943491  52.149291, 9.946606

    

Europcarの駅前営業所に返却することになっているが、駅前で幾ら探しても看板が見えない。
日曜も午前中は営業しているはずなので、営業所へ電話する。そうしたら、駅前の駐車場(日曜はタダ)に車を置いて、駅の切符売場(チケットカウンター)に鍵を預けておいてくれ・・とのこと。
車両のチェックもせずに、そんなんで良いのかな〜?と、多少心配ながら言われた通りにする。チケットカウンターのお姉さんも話が分かっているみたいだった。そのお姉さんに、ついでにフランクフルトまでの切符を頂戴とお願いした。

インターシティーでフランクフルトへ。 11:25ヒルデスハイム発−13:44フランクフルト着 61ユーロ/人
自由席切符だが、どこに座って良いのか分からず適当に座る。見ていると途中から乗ってきた人は、なにやら網棚に貼ってある紙を見ては席を探している。私の席の上を見るとハノーヴァー・フランクフルト間を誰かがリザーブしているようである。その人が来たら席を移動すれば良いやと、そのまま座り続けたが、結局フランクフルトまで誰も来なかった。途中検札も来たが、何も言われなかった。

フランクフルト Frankfurt am Main
飛行機は20:45なので、もっと遅い列車でも良かったが、もしものことを考えて早めにフランクフルトに入る。
しかしながら、フランクフルトは何も見る所が無い。その上、日曜なので店舗も殆ど開いていない。前回行かなかったレーマー広場などを回っても時間が持たない。
  レーマー広場:50.110356, 8.682210
早めに空港に行き、地下のスーパーなどで時間を過ごした。
帰りの座席は61Aと61C。60番以後は窓際は2座席になるので見ず知らずの人が隣に来ないので好都合。但し、気のせいか揺れが大きい?

なお蛇足ながら、なぜ am Main と余計な言葉が付くかと言うと、ベルリンの東、ポーランド国境のオーデル川沿いに、やはりフランクフルトと言う町がある。これと区別するために マイン川の畔の・・ を意味する am Main を付ける。因みにもうひとつのフランクフルトの方が歴史が古いらしく、ただの「Frankfurt」。しかしながら後で出来た町の方が有名なので不本意ながら(Oder)などと書いてある地図もある。
★今回の旅行で見た木組みの家ベスト3
1.クヴェトリンブルク
2.ヒルデスハイム
3・ゴスラー




1.秋のバイエルン

2.秋の南ボヘミヤ

3.チェコ プラハと北部山村

4.ドイツ ザクセン地方