2005年10月20日〜11月7日

〜それでもシュロスホテルに2回泊まった超貧乏旅行〜

定年でフリーになって初めての海外レンタカー旅行。時期と日数を気にせずに旧東欧圏を旅した。



2.チェコ 南ボヘミヤ
3.チェコ プラハと北部山村
4.ドイツ ザクセン地方
5.ドイツ ハルツ地方

 
チェコの山村:ロキトニツェ  
 
朝霧のプラハ・カレル橋
 
VW GOLF 575 4T(AUT)
17日間:\82,500

走行距離:2,608km
ガソリン:211リットル
燃費:12.4km/l

ガソリン価格:
ドイツ:\180/リットル
チェコ:\150/リットル

為替:
ユーロ:143円
チェココルナ:5円

文中のマークをクリックすると、その場所の航空写真が見れます。
グーグルアースをお使いの方は、その右にある数値が経緯度です。

チェコドライブの注意点
 レンタカーの越境制限
(Europcarをドイツで借出した場合の例)
ドイツでPick-Upしてチェコ、ポーランドなど以下の国に入る場合、車種クラスがIntermediate以下に限定される。AutomaticでもOK。なお、Hertzでは保険料が高くなるらしいが、Europcarの場合は特に上積みされない
★車種が限定される他の国:
 チェコ、ポーランド、ハンガリー、スロベニア、イタリア、イギリス、アイルランド
★乗入れ禁止
スペイン、フランス、イタリア各国の島部、上記以外の旧東欧圏、バルカン諸国(ギリシアも)。

EuropCarに事前にメールで問い合わせたり、借出し時に質問したりした結果だが、言葉の壁があり、事故を起こした時に具体的にどうなるのかなど今一明確ではない。今後行かれる方はあくまでも自己責任でお願いします。
高速道路の料金 ステッカーを買ってフロントガラスに貼っておく。ステッカーは国境、ガソリンスタンド、郵便局で売っている。何種類かあるが最も短い15日間有効のものは200コルナ(\1,000)。
交通法規(チェコ) ドイツとほぼ同じ。但し、冬時間(10月最終日曜の2時から3月最終日曜の2時ま)の間は、昼間でもライトを点灯しないといけない。他にも細かには異なるところがあるのかも知れないが実際に運転していて奇異に感じたものは無かった。


1.ドイツ バイエルン地方

10月20日(木)
11:35成田発のANA209便で出発。現役のころはピークシーズンにしか旅行できなかったが、オフシーズンの今回は航空券もフランクフルト往復で89,000円とうれしい季節。
但し、19日間となると宿泊代もバカにならないので、ペンション主体、昼飯もスーパーでパンを買って草原で食べると言った貧乏旅行であった。

16:35フランクフルト空港着。列車で今日の宿泊地アシャッフェンブルクへ移動(*1)。列車に乗る時刻の18時にはもう真っ暗。朝も8時くらいにようやく空が明るくなる程度なので、秋は行動時間が短い。
これが10/31を過ぎるとサマータイムも終わり、更に1時間早くなり、陽が傾く15:00には宿探しが気になり始める。
*1) IC=Inter Cityで37分、6.4euro。近距離のREや市内へのSバーンは地下駅から出るが、長距離列車は地上のFern駅から出る)
今夜の宿は予めインターネット予約しておいた駅から歩いて5分ほどの安ホテル。
Hotel Fischer`s Mainperle
Weissenburger Strasse 42 a 、63739 Aschaffenburg
Tel: +49 (0) 60 21 / 38 65 4-0
Twin=65euro/1室(\9,300 朝食付)
クレジットカード可
 
10月21日(金)   走行距離:183km
アシャッフェンブルクAschaffenburg   49.976000,9.141908
ヨハニスブルク城を中心とした古い家並みが残る。朝食後、1時間ほど歩いてみる。城とマイン川の間が遊歩道になっており、黄葉がきれい。
駅からタクシーでEurope Carの営業所へ(5分ほど)。事前予約ではマニュアル車しかなく久しぶりのマニュアル運転を覚悟していたが、オートマ車が空いたと言うので、オートマをゲットできた。

町の地図はここ


ヴュルツブルクWurzburg   49.793026, 9.937348
かのロマンティック街道巡りの始点であり、9年前にも訪れたが、その後世界遺産に指定されたレジデンツ(4.5euro/人、勝手に見て回れる)をお目当てに寄った。有名な「階段の間」の巨大な天井画は修復中で一部しか見れず少々がっかりしたが、庭が綺麗だった。その他ロマンティック街道を旅するとやたら目に付くリーメンシュナイダー作の彫刻のある大聖堂とノイミュンスター教会にも寄る。
町の本屋で、ポーランド、イタリア、スイス/オーストリーなどのドライブマップを買う(日本では中々売っていないので、旅行のついでに買っておくと良い)。



 城壁
デッテルバッハDettelbach     49.802441,10.160376
ここも、9年前に泊まった町であるが、懐かしいので寄ってみた。9年前は単に宿泊だけでろくに見学していない。改めて見てみると町並みや城壁、それにヴァルファールツ教会(Maria im Sandで有名とあるが意味が分からず)など見所が多い町であった。

  
 ヴァルファールツ教会   Maria im Sand ?

プリッヒセンシュタット Prichsenstadt    49.817913,10.353733
デッテルバッハの西15km。城門と古い町並みがよく残っている。
ドイツ人の観光客が多少いたが、静かな町であった。

    
  修復中の門             木組みの家          ハローウィン間近

今回は時間が押してパスしたが、デッテルバッハの南15kmほどの所にも、マインベルンハイムMainbernheimとイプホーフェンIphofenと言う良さそうな町がある。


 Iphofen  49.703345, 10.260655
 Mainbernheim  49.710263, 10.217867
 
ポンメルスフェルデンPommersfelden   49.764243, 10.820828
ヴァイセンシュタイン城が有名。城の前翼は装飾や調度品が素晴らしく博物館になっているが、、後翼の弓状の棟はホテルに開放している。
いわゆるシュロスホテルであるが、Twinで80eruoと破格、さらに裏手の召使の部屋?なら69euroとペンション並み。予約はしていなかったが聞いてみると空室があるとのことなのでここを宿泊地とすることに決めた(結果的には2組しか泊まっていなかった)。値段相応に部屋は狭いが設備は近代化されており、清潔。付属のレストランも手頃で庶民的。

 宿泊棟
Schlosshotel Pommersfelden
Schloss 1, 96178 Pommersfelden
Tel: 09548/ 680
80euro/部屋(\11,200朝食つき

クレジットカード可
宿の夕食:二人で29ユーロ


10月22日(土)   走行距離:238km


市庁舎

バンベルク Bamberg    49.892323,10.889991
世界遺産にもなっている古都。日本にもお馴染みのバンベルク交響楽団の本拠地でもある。
古い町の中心地は道が混んでいたり駐車場も待ち行列だったりが多く、事前に調べておいた町外れの屋内駐車場に行くが工事中!。道行くおじさんが教えてくれた駐車場に入れる(結果的には中心地にある駐車場=1euro/時間であったが、そこに至る道や駐車場自身も空いており正解)。
川の中州にある市庁舎や聖堂が有名で歴史の重みを感じさせるよい町であったが、やはり観光客が多い。中央通りの中ほどにあるマクシミリアン広場には常時市場が立っており、見るだけでも楽しい。


  




ハイリッヒ・ガイスト・シュピタール
ニュルンベルク Nurnberg   49.455475, 11.076412
歌劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」やナチの国際裁判などで名前だけはお馴染みの大都会である。事前に調べていったにも関わらず、やはり道に迷い、仕掛け時計の動く12:00に間に合わなかった。カイザーブルクや市庁舎など見所は川の北側に集中するが、中心からかなり離れた南側1euro/時間に駐車する羽目になった(レンタカーは大都会に弱い)。
折から土曜と言うこともあって、通りは人、人、人。
ドイツ人はニュルンベルクと言えばソーセージを連想させるほどソーセージが有名(小ぶり)。
屋台でもソーセージを売っている。パンに挟んで貰って昼飯とした。


 
フラウエン教会の仕掛け時計  美しの泉





レーゲンスブルク Regensburg    49.019767, 12.098278
かつてのバイエルン王国の首都で大聖堂が有名。2006年に世界遺産になった。
予め目を付けておいたSchildbrauと言うガストに泊まる。夜、ドナウ川の水面に映るドムを眺めながらドイツ最古の石橋を渡って市内に散歩に行った(10分程度の距離)。アイスクリーム屋の店先で中年のおじさん二人が並んで超特大パフェを食べていた。日本で夜おじさん二人が外へ行ったら飲み屋が相場だが、二人はマジでパクついている。

Gasthof Schildbrau
93059 Regensburg, Stadtamhof 24
Tel.: (0)941/ 85724

Twin: 60 euro/室 (\8,600朝食付)
クレジットカード不可
宿の夕食:17.5euro
 ガスト:49.025940, 12.097470
10月23日(日)  走行距離: 185km

市庁舎
レーゲンスブルクの大聖堂に属する少年合唱団は「ドムの小雀達(ドムシュパッツェ)」とも呼ばれ、超有名。毎週日曜朝のミサで、この少年合唱団の歌声が聴ける。
今回の旅行の出発日もこれに合わせて決めたほどの期待の星。
9時からと言うことで、8時半には大聖堂に到着し待っていたが、5分前になっても居るのは日本人ツアー客だけで地元の人は誰もいない。ツアーコンダクターが教会の人に何か聞いていたので、コンダクターに聞いてみると「合唱団は現在ヴァチカン訪問中であるが、10時から小編成でやる」とのこと。まあ、2軍でも良いか、と更に1時間ほど旧市内で暇をつぶしてからミサに出席。ところが出てきたのは少々お腹の出っ張った「おじさん合唱団」。真ん中の方に陣取ったせいもあり、途中退席もできない。とうとう1時間に及ぶミサに付き合わされてしまった。でも日本のミサと違う習慣(終わる頃、前後左右の人どうしが握手をする)もあり、それなりに良い経験であった。





11時半に出発。10kmほど西のドナウ川を臨む高台にパルテノン神殿に似たヴァルハラ神殿がある。
150年前にルートビッヒ1世が建造したもので、歴史は浅いが眼下に広がるドナウ流域の眺めは最高(かの宮本輝の「ドナウの旅人」にも出てくる)。駐車場1ユーロ。結構高い崖の上に建っているのに手すりすらない。ドイツ人の皆さん、そんな所に座って危ないでしょうに。
 49.031996, 12.224151
アウトバーンE56でデッゲンスブルクまで行き、ガソリンを補給してから山道に入る。途中の道は起伏ある草原で美しい。通行止めが何箇所かあり迷ったので遅れ気味ながら、まだ明るい内にチェコとの国境の町PhilippsReutに到着。スキー場が5kmほどのところにあり、冬は賑やからしいが今は閑散としていており雨も土砂降り状態で、通りには猫一匹見当たらない。ガストに行ってみるが営業していない。ペンションの看板のある家を訪ねてみたら、まるでやる気の無いおばさんが出てきたが、それでも泊めてくれると言うので泊まる。地の果てに来た感があり、明日からのチェコ入国への不安も重なって少々落ち込む。
ペンションと言ってもレストランも併設しており暗くなったら営業を始めたので、そこで飯を食う。
他にドイツ人夫婦が泊まっており、レストランで何かと声を掛けてくれたので慰められる。
PhilippsReut  48.866339, 13.677255
Forellenhof
Hauptstr. 27, 94158 Philippsreut
Tel. 08550-1338, Fax 08550-1846
info@forellenhof-bayerischer-wald.de
50euro/室(\7,150朝食つき)
クレジットカード不可
夕食19euro



2.チェコ 南ボヘミヤ
3.チェコ プラハと北部山村
4.ドイツ ザクセン地方
5.ドイツ ハルツ地方