2. チェコ 南ボヘミヤ

10月24日(月)    走行距離:127km

チェコとの国境検問所

雨は止んだが天気はいまいち。2kmほどでチェコとの国境(  48.882257, 13.704768)。
ドイツ側検問所はフリーパスで100mほど先のチェコ側検問所ではパスポートの中身をパラパラと見ただけあっけなくOK(スタンプも押してくれない)。チェコ側には両替所があるので 200euroをコルナに交換(28.8コルナ/euro)
国境を超えると昔のソ連みたいに家や道端のみやげ店もボロく、やっぱり・・と思わせた。但し、その後幾つかの町を訪れるに従い、チェコも素晴らしいと分かった。


Vimperk城
VIMPERK
一応、地図には名所のマークがある町であるので立ち寄った。町の中心に近い青空駐車場に入れる(パーキングメータ:1時間5コルナ)、今までのぼろさは無く、お城や教会など歴史を感じさせる町であったが、住んでいる人のレベルがいまいち低いと感じた。

          チェコの農村

プラハティツェPrachatice  
ここは綺麗な町で、旧市街は城壁に囲まれ、広場の市庁舎には立派な壁画(削り出しの壁画)もありドイツの歴史ある町のよう。道行く人は裕福そうで、かつ知性的。大きなスーパーもあり少し元気が出てきた。
昼飯をとスーパーで買物をするが、食料品はめちゃ安い。パンやソーセージ、ジュースにミネラルウォーターなど全部で60コルナ(300円)。

      ←教会の祭壇




世界遺産のホラショビツェへ・・間道を抜けてゆくが、チェコは道標が整備されているので走り易い。
途中、道路わきの草原でスーパーで買ってきたパンの昼食。


ホラショビツェHolasovic   世界遺産 
田舎道を走っていると畑のど真ん中に突然町が現れる。前面に装飾壁のあるチェコ特有の建物が、数十軒かたまっている(実際に人が住んでいるらしい)が、特に店などもなく町としての体をなしていない。マルアイも鍵が掛かっている。
まあ、静かに見学が出来たので良かったものの何で世界遺産なのか分からない場所であった。


ズラタコルナ Zlata Koruna
地図上、この町の教会に特筆ポイントとしてのマークが付いていたので寄ってみる。
町としては、超ど田舎であり、教会もぱっとしない。看板などから推察すると800年前の建築の修道院のようで、ここの聖マリア像が有名らしい(見学ツアーがあるらしいが、どこも閉まっていてとてもやってそうにない。






チェスキークルムロフ CeskyKrumlov   世界遺産
日本のパックツアーでも超人気の世界遺産の町。と言っても季節外れのせいか日本人は個人旅行者が数人と言った感じである。しかしながら韓国と中国人のツアーがやたら目に付く。同じアジア人とは言えあのハイテンションさがうざい(ドイツも含め、こんな場所になぜ?と言うほど、目立つ。海外旅行ブームなのか?)。
蛇行するブルタワ川に囲まれた旧市街地と城が有名。
ホテルも多いが有名地であるだけに相場は高目。市街地の外側にあるPension Rosaに決める。チェコは車上荒しが多いと聞いているが、このペンションは敷地内に駐車場を持っており、門にも鍵がかかっているので安心。

まだ明るいので町を見物。特に城は素晴らしく世界遺産もうなずける。夜食は英語のメニューがあるNa Louziと言うパブ。本家バドワイザーとサーモンステーキを各二人分で220コルナ(1,100円)

夜、町では花火が上がった(特別な日なのか?、毎日やっているのかは?)


      
Pension Rosa
Linecka 54, 38101 CeskyKrumlov
Tel: +420 380 712 318
Fax: +420 380 712 318
E-mail: info@pension-rosa.cz
Twin:900コルナ/部屋 (4,500円朝食つき)
クレジットカード不可


10月25日(火)  走行距離: 167km

朝、もう一度城を見た後、出発。途中、チェスキーブデヨビツェの町があるが、さしたる見所も無いのでこれを迂回してフルボカ城へ向かう。
なお、ブデヨビツェのドイツ語読みはバドワイザー…そう、この町の出身者がアメリカへ移民し、故郷のこの町のビールを造ったのが始まり。

フルボカ城
城は山の上だが、町の方に大駐車場がある(50コルナ)。城へは歩いて15分。
フルボカ城は写真では大して大きくないと感じられたが、実際はかなりの大きさであった。
城の前には広大な庭園(自然いっぱい)があり、黄葉がきれい。
返りにスーパーがあったので、パンやジュースを買い込む。



ここから田舎町を通ってトレボンTrebonへ

トレボンTrebon(トジェボニュと発音?)     49.007138, 14.755013(拡大不可)
町の中心には古い家並みが揃っており、城と庭園(公園)が素晴らしい。町の南にある湖沿いの公園も素晴らしい。この公園で、先ほどスーパーで仕入れたもので昼食をとる。
何か道行く人も知的な感じがする。
なお、この付近には大小無数の池があり、それらでは鯉の養殖が昔から盛ん。昨年、世界遺産(産業遺産)に申請したが現在継続審議中。
世界遺産は別にしても、素晴らしい町で、お奨めである。

      
 黄葉を眺めながらランチ




テルチ Telc   世界遺産 
チェコ特有の装飾された家が建ち並ぶ。駐車メータ1時間20コルナ。

テルチで暗くなり始めたので、狙っていた15km北のトレストTrestにあるシュロスホテルに電話しリザーブ。今回は海外対応の携帯を持参していたのでテストがてら使ってみた。中級以上のホテルならほぼ英語が通じるので便利である。これで日暮れを気にせずに遊べる(暗い中の宿探しは至難)。 トレスト  49.291851, 15.47716(拡大不可)
ホテルは一応、シュロスホテルなのに\7,000と超低廉。調度品も黒光りした落ち着いた風合い。但し朝食のレパートリーがちょっと少なかった(ハム、チーズ、卵料理のいずれかのセレクト)。
   ホテル→ 

Zamecky HOTEL
Dr.Richtra 234, 589 01 Trest
Tel: 567 224 247
Fax: 567 224 980
1,400コルナ/室 (\7,000朝食つき)
クレジットカード可


10月26日(水)   走行距離:233km
ガソリンスタンドで給油のついでに高速券を買う。チェコも高速網が整備されてきているが、一定期間有効なパスを買わないといけない。パスは国境、郵便局、ガソリンスタンドで売っており、最低の15日券が200コルナ。2ヶ月、1年券もある。これをフロントガラスに貼っておかないと罰金。


高速を西へ100km飛ばしてブルノの町へ。

ブルノ BRNO    49.20298, 16.616249
旧モラヴィア王国の首都で、プラハに次ぐチェコ第2の大都会である。
遺伝学の祖、メンデルもこの町の人。
町の北側の屋内駐車場に車を停め、モラヴィア公園(緑が多い)を抜けて、町の中心である自由広場へ。更にデパートなども多いマサリコヴァ通りを南下し「緑の広場」へ。緑の広場に面して旧市庁舎がある(マルiもここ)。また、青空市場があり、りんごを買った(1個30円くらい)。
ドイツ、チェコ料理はすごいボリウムの肉とジャガイモ攻勢で、体重増加が気になり始め、昼食はりんごダイエットに切り替えた。後日、スーパーでもりんごを買ったりしたが、スーパーのは日本と同じくかじると粉っぽい。ここに限らず、市場や高速道路のPで農家が直売しているりんごはカリっとしていて、香りも強い。広場から見上げる聖ペトロ教会は天空を貫くの例えを実感するものであった。

   
聖ペトロ教会        緑の広場


ここから高速を西へ30km、Velka Bitesインターから
スジャール・ナト・サーザボウZdar nad Sazavouへ、この町の北東5kmに世界遺産でもあるゼレナー・ホラZelena Horaの巡礼聖堂がある。

ゼレナー・ホラ   世界遺産 
聖堂は五角形の不思議な建築、聖堂の外側は墓所で、更にそれらを、やはり五角形回廊が取り囲む。

    
既に陽も傾きかけたので、16km西のPribyslavと言う町に行ってみたが、マルiは既に閉まっていた。市役所から職員らしき男の人が出てきたので聞いてみたら、英語を話し、西へ4kmほどの街道筋にあるペンションが良いとの事。教えて貰ったペンションは畑のど真ん中ではあるが新築で綺麗。レストランでは何人かの地元の人も食事をしており、ここに泊まる(街中のレストランも含め、地元の人が多いところは当たりが多い)。
夜、外へ出て空を見上げたら「天の川」がくっきり見えた。こんな綺麗な☆空を見たのは何年ぶりだろう。

PENSION & HOTEL
STARY DVUR
Nove Dvory, 90, 592 12 Nizkov
Tel: 566 655 412
Twin:1,000コルナ/部屋 ((\5,000朝食付き)
クレジットカード可

夕食:340コルナ





1.秋のバイエルン



3.チェコ プラハと北部山村

4.ドイツ ザクセン地方

5.ドイツ ハルツ地方