中年夫婦のぶらぶらある記     2000.11.18

秩父浦山付近    約13,000歩

先日のあしがくぼに続き、今週も札所26〜29番巡りと渓谷の紅葉を期待して秩父に出かけた。
浦山渓谷は太陽があまり当らないせいか色付きはいまいち。

urayama_map.gif (30856 バイト)

西部秩父駅に付いたが浦山方面への電車やバスは1時間以上待たねばならない。
駅近くの「ほっかほっか亭」で弁当とお茶を買い、タクシーで26番の円融寺へ(¥880)。

26enyuji.jpg (7732 バイト)
  26番 円融寺

momiji.jpg (7590 バイト)

iwaido.jpg (8642 バイト)
26番 奥院・岩井堂

26番:円融寺
何やら鎌倉時代の何とか・・・と書いてあったが良く読まなかった。お堂には軒下から壁まで千社札がびっしり。
当然・・・・と思ったが何故か「黒門」が見付からない。
本当に貼ってないのか?我々が見落としたのか?不安な気持ちで次へ。

途中の家の紅葉が綺麗。

26番の奥院「岩井堂」
昭和電工の工場内を抜けて行く。工場の守衛さんに「すみませ〜ん、通らせてください」とことわると地図をくれた。
工場内でも社員の方がニッコリ会釈をしてくれ感激。

工場長さん、君は偉い!!これからは昭電の製品を買ってあげよう・・・と思ったが何を買えば良いのかな〜?

工場を抜けたところに100段以上の階段が琴平神社に通じる。
ここから更に山道を行く。途中々々に小さな神社が幾つもあるが、段々建物が小さくなる。
これじゃ奥の院は小さな祠程度か?と心配していたが、付いたら目の前にジャジャ〜ン!!と大きなお堂が聳え立っていた。
清水の舞台風で、背後は宮崎の鵜戸神宮風にお堂の一部が洞窟に入りこんでいる。
ここまで来るには相当しんどかったが苦労した甲斐があった。
そして「黒門」が貼ってあって、何故かホッとした。

ここから、ハイキングコースを歩く。森の中で見晴らしは無いが、道に落ちている葉が赤や黄色と色とりどりで綺麗。
但し、山道なので時間が掛かる(小1時間)。もとの階段を戻った方が27番へは近い。

27daienji.jpg (7073 バイト)
27番 大渕寺

sl2.jpg (9578 バイト)

27番:大渕寺
広い境内と趣のある山門が落着きを感じさせる。
山門を出てまっすぐ行くと踏切。
これを渡ろうとしたら、孫の手を引いたおばあちゃんが「ぽっぽはまだかな〜?」と言っているのを聞きつけた。
「汽車がくるんですか?」「そろそろ」・・・これはラッキー!
10分ほど待つと遠くから「ボーッ」と懐かしい汽笛の音。やがてボッボッっと煙を吐きながらC58が来た。夢中でシャッターを押す。
逆光で煙のモクモク感が良く出た。

線路を渡ったら線路沿いの道を左へ。T字路にぶつかったところを左へ行くと
線路をまたぐ鉄橋。ここもSLの写真を撮るには良さそう。
ここから廃線跡(まくら木だけが並んでいる)を歩く。
この道で野生の猿に会った(日光みたいに襲ってこない)。

 saru.jpg (9086 バイト) haisen.jpg (7158 バイト)

28hasidate.jpg (8529 バイト)
28番 橋立観音

hasi_senja.jpg (8192 バイト)
橋立観音の黒門

29chosenji.jpg (7099 バイト)
29番 長泉寺

28番:橋立観音
ここはお茶屋さん(味噌田楽などを売っている)や楽焼など、山の中の札所にしては賑やか。そして定番の「黒門」。

道を戻るとキャンプ上の事務所(閉鎖中)があり、広い庭があったのでここで弁当を使う。深呼吸すると山の匂いと落ち葉の匂いが胸いっぱいに入ってくる。

浦山川沿いに歩いてダムサイトを過ぎるとやがて29番

 

 



29番:長泉寺
入口の「しだれ桜」が見事。季節の頃はさぞ美しかろう。
社務所の前を通ったら、中に座っていたおばあちゃんが「ご苦労さまです」と挨拶してくれた。
お堂は歴史がありそう。

先程、駅で貰った時刻表を見たら15分後に池袋への直通快速電車が来る。浦山口駅まで1.2kmなので急げば間に合う。
漏れそうなオシッコを我慢してトイレを探す人みたいに早足で歩いたら5分前に駅に到着。
帰りは電車の中でぐっすり。充実した1日だった。


■追記
30番の法雲寺は29番から7.1km(2時間)。
30番だけが最後まで残ってしまい、後日それだけの為に電車で往復して30番を訪れた。
今回のコースで26番の奥の院「岩井堂」を省けば、充分30番まで行ける。

30番札所 法雲寺 (2006年10月13日)
秩父鉄道「白久」駅から歩いて20分。山のすそ野のある。庭園が見事。