中年夫婦のぶらぶらある記        2000.3.5

玉川上水・井の頭公園  10,000歩

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今日は曇りでうすら寒いので出そびれてしまい、2時頃になって
ようやく出かけた。
従って、普段はなかなか行く気にならない近場にした。

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有三記念館
●山本有三記念館
三鷹駅南口から玉川上水沿いに下流へ5〜600m。
むらさき橋を超えたあたりの右側にある。
江戸川乱歩の小説に出てくるような古めかしい洋館で、手入れが行き届いていて、あまり痛んでいない。 入口には路傍の「石」が置いてある。
今時珍しく入館無料。開館時間は9:00〜16:00で休日の翌日が休館。
全体としては洋館だが、一部屋 和書斎があり、それが茶室のような作りで、 「こんな所で仕事が出来れば良い考えも浮ぶだろう」と、うらやましい。 庭も広く静か。
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図書室
 有三文庫の設立など晩年、青少年教育に力を注いだ有三の意志を汲んで館内には「路傍の石」「女の一生」など有三の本が何冊か置いてある
 部屋(これもレトロっぽい部屋)があり、そこで読んでもかまわない。
 今時、古い洋館で1日中読書三昧なんて、すごい贅沢。
 路傍の石を書いた頃は官憲の弾圧を受けたプロレタリアであったはずが、晩年は貴族院議員となった。赤貧と反抗と狂気が小説家の条件と思っていたので、ちょっと興ざめ。
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玉川上水脇の雑木林
玉川上水も萬助橋の下流は緑多く趣がある。恩賜第二公園から北へ行くと、次の黒門へ行けるが、そのままもう少し上水を下ろう、東京女子大の手前あたり一帯は雑木林が素晴らしく、私が好きな場所。
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            黒門
●井の頭弁財天
 井の頭公園の弁天様は有名だが吉祥寺からの道は実は裏道。
 表参道は久我山街道から入る池の南側にある。入口には黒い鳥居状の
 門があり、通称「黒門」。
 地元なので、この黒門の存在は小さい頃から知っていたが、最近また
 気になり始めた。

一方話しは変わって・・・
中年ぶらぶらある記を始めて、寺院めぐりでいろいろな千社札にお目にかかる。千社札はその書体、デザインが実に個性的で、江戸っ子のエスプリを感じさせる。そして、あちこちで「黒門」または「井の頭・黒門」なる千社札がやたらに目に付く。
 ・・・とここでようやく両者が結び付いたわけだが、あの「井の頭の黒門」さんは、どこかこのそばに住んでいるのだろう(特集「井之頭・黒門」参照)。 

この黒門をくぐって行くとやがて井の頭の弁天さま。茶っ髪の若い人達が
 うず巻く最近の吉祥寺との対比が妙。

 ここから吉祥寺方面に少し行くと神田川の源流である「御茶ノ水」と言う湧水がある。
 昔、息子が小さかった頃奥多摩で採ってきた沢蟹の捨て場に困ってここに放したことがあったな〜。

iseya.jpg (6300 バイト) 更に坂を上って公園の外へ出ると、焼き鳥の「伊勢や」
 おれが小学生の頃、よく焼き鳥を1本だけ立ち食いした・・・あの頃は、本当にうまいと思ったもんだ。
 我々はその存在を当然と思っていたが、色々な盛り場を知った現在考え直してみても「伊勢や」は珍しい存在。