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花の礼文島と旭山動物園
   2009年7月15日〜19日

以前より利尻・礼文に行きたかった。
調べてみると、利尻島は利尻岳登山以外にはあまり見所は無いらしい。
勿論、日本百名山の利尻岳に登ってみたいが結構ハードで物見遊山気分では登れそうにも無い。
一方、礼文島は別名"花の浮島"と呼ばれるほどで、山頂から海岸まで草原と高山系の花々に覆われハイキングコースも多数あるらしい。礼文から見る利尻岳も素晴らしいらしい・・・と言うことで礼文島に決定。


第1日目 7月15日(水)




9:40羽田発。「稚内は視界が悪く、羽田に引き返すことがある」と放送している。冗談じゃない・・・とハラハラしていたが、11:30無事稚内空港に着陸。バス(\590)で市内へ。
バスはフェリーターミナルまで行くが次の船は15:30まで無いので、稚内駅前で下車する。
稚内駅には「最北端の線路」、キオスクには「最北の宝くじ売場」の看板。全てが「最北」である。

コーヒーを飲みたかった・・・・が、駅前にはマックさえ無い。駅の裏には「北市場」と言う海産物市場があるが、旅はこれからなので買うわけにも行かない。少し早めながらフェリーターミナルに行く(歩いて10分ほどかかる)。




ターミナルビルは大きく、とても綺麗で空港のよう。そこそこの香りのテイクアウト・コーヒーもある。

個人ビザ解禁のせいか旅客の中に中国人の個人旅行客が目立つ。京都や日光なら話がわかるが礼文島とはずいぶんマニアックな人たちである。中国の富裕層の間では最近、高品質のゆったりとしたバカンスを楽しむ旅行者が増えてきたそうだ。
ゴアテックスのコートに大砲みたいな一眼レフとリッチそうな人ばかりである。中にはレンタカーで礼文島に入る中国人家族も・・・

フェリー(サイプリア宗谷)は3,500トンと大きいせいかゆれも殆ど感じられない。座席もジェット機のようで快適な旅であるが、雨が降り続き景色は見えない。1時間50分ほどで香深(かふか)港に到着。

一番館:\8,400
予め到着時刻を知らせておいたので、宿の車が出迎えに来てくれた。
今日の宿はフェリーターミナルから山側にちょっと上った所にある「一番館」。港から歩いても数分である。
民宿並みのB級旅館ではあるが、風呂もそこそこ大きく、トイレ(共用)もウォシュレットである。
宿泊客は我々同様平日が暇な中高年ばかりで気がおけず居心地は良い。

ここは「うにのどびん蒸し」と「間引きこんぶ料理」がウリ。


第2日   7月16日(木)



ここも最北
朝9時発の定期シャトルバス*で最北端のスコトン岬へ〜(約50分 \1,180/人)
*シャトルバス(1便/日)は金田岬をショートカットし、植物園を経由する。

スコトン岬にはトイレと土産物屋。沖合いにトド島がある。冬場ならトドが見れるとのこと。最北端と言うだけで、取り立てて見るべきものは無い。

ここから舗装道路を歩いてトド島展望台を経て、1時間でゴロタ山への登山口に着く。天候が不安定で空が明るくなって雨が止んだかと思うと、5分と経たない内に横殴りの雨が吹きつけ目も開けられないほど。
今日はこれでウォーキングをやめ、近くの江戸屋港からバスに乗るか、ゴロタ山へ登るか悩んだが、ここまで来てメインイベントのゴロタ山のお花畑を見ないわけには行かない。
←海から吹き付ける雨に凍えながら歩く・・・・



時々気まぐれに天気が回復して草原が見渡せるようになるとゴロタ山付近は本当に花が多く、スコトン岬をバックにとても綺麗である。

   

 


ゴロタ山の下り

ゴロタ山の下りは道がぬかるみ滑りやすい。気を付けたつもりだが三度ころんだ。
ようやくゴロタの浜に下り立った。沖は波が高いが、浜沿いの道は山が風をさえぎってくれて穏やかで暖かく、花も豊富。難所を越えたとホッとした。
この浜では丸い穴の開いた貝殻が拾える(ヒトデが貝を食べた穴でちょっとグロテスクだが名物らしい)。約2kmで鉄府港。
  ←電線の最北端??
鉄府港から、更にひと山越えると西上泊港。
西上泊には食堂、トイレがある。また200mほど歩くと澄海(すかい)岬の展望台がある。

   
山の上から澄海岬 西上泊港 澄海岬展望台

西上泊から浜中バス停まで自動車道を歩く(約50分)。
舗装道路なので歩きやすそうだが、返って体にこたえた。
浜中には店はおろか自販機さえない。でもバスは1時間以上先。
バス停の小屋の中でジッとバスを待った。浜中〜香深 \1,020


礼文の花々(名前はいいかげんです)
エゾニュウ タカネナデシコ レブンシオガマ エゾカンゾウ チシマフウロ
エゾノヨロイグサ? レブンソウ レブンウスユキソウ ハマナス
ミヤマキンポウゲ イブキトラノオ ヒオウギアヤメ


 礼文島後半と旭山動物園