中年夫婦のぶらぶらある記

秋の豊後路   後半




JR豊後竹田駅


荒城の月
■竹田市:
大きな町である。
折から「竹楽」と称した祭りが行われており、町のいたる所に竹灯明が 置かれ、賑わっていた・・・が中心部への交通が規制され、駐車場も 満杯で、せっかく静かな地方都市を期待してきた旅人には困った状態。
道端に駐車違反してあたふたと見物。

■岡城址
別名「臥牛城」と呼ばれる難攻不落の城。 滝廉太郎が14歳から2年半の多感な時期、ここに住んでおり、荒城の月は竹田市の岡城址をイメージして作曲されたとのこと。

■ほかに
武家屋敷跡、崖を彫りぬいたキリシタン礼拝堂、十六羅漢の円通閣などが見所。

武家屋敷 廉太郎記念館 廉太郎トンネル 旧家

急いで見た割には時間が掛かり、竹田を出発したのは4時ちょっと前。
442号線を北西にひた走る。傾きかけた太陽にススキが輝く中、右に久住の山々、 左には阿蘇を見ての素晴らしいドライブ。
竹田市内からの久住山 牧の戸峠からの夕暮れの阿蘇
久住町のホームページ

湯布院
牧の戸峠を越える頃には辺りが暗くなり、今夜の宿泊先、湯布院に到着したのは 6時過ぎ。
今夜の宿は湯布院町のホームページで探したホテル山城。 離れに豪華な懐石料理・・・と言う訳では無い普通の宿だが、 由布岳が眼前に見える露天風呂、温泉街の夜景を臨める広い部屋・・・と値段の割には良かった。
湯布院温泉
山城ホテル
 TEL:0977-84-2567
 13,000円


11月18日(月)



一目八景




九州自動車道で玖珠へ(\700)。そこから耶馬溪を目指す。

■深耶馬溪(しんやばけい):   耶馬溪町のホームページ
一目八景と言われる辺りがメインで奇岩がそびえ、折から紅葉の最盛期で美しい。
しかし月曜と言うのに結構観光バスなども多く、パンチパーマのおじさんたちが焼きイカかなんかをかじりながら歩いているのは興醒め。
むしろ、数百m手前にもみじの古木が並ぶ景勝地があるので、そこの道端に車を停めて写真を取った方が良い。

耶馬溪:   本耶馬溪町のホームページ
渓谷美は殆ど感じられないが以下の2箇所がポイント。
■羅漢寺:
荒々しい岩山、羅漢山の中腹に位 置する、大化元年(645)開基の羅漢の総本山。境内には凌雲閣(本堂)・無漏窟(しゃもじだらけ)などが断崖にへばり着くように建つ。身体の方もへばり気味だったのでリフトで行く(往復\480)。
岩穴に500羅漢など、何となく霊場っぽく、薄気味悪い。
無漏窟 凌雲閣

■青の洞門:
この辺りは鎖渡しと呼ばれる難所で命を落とす人馬も多かった。 250年ほど前、行脚中の禅海和尚が、それを見て、村人のためにノミと槌だけで 342mのトンネルを30年掛けて掘り抜いた。 私は小説になった「恩讐の彼方に」のストーリー通りかと思っていたが、現地の説明文を読むと、どうもを敵討ちの話は作り話だったようだ。

観光バスからぞろぞろ降りてきたおじいちゃん、おばあちゃん達が英語をしゃべっている??? 聞いてみたら、ハワイの大分県人会のご老人たちだった。















院内町の石橋群

鳥居橋


御沓橋

中津バイパスを通って宇佐に行く。
バイパスは道幅も広く交通量も少なく快適だが、スピードの出し過ぎに注意(速度監視カメラあり)。

■宇佐神宮(国宝):   宇佐市のホームページ
全国4万余の「八幡さま」の総本宮。
駐車場は参道に沿って数百台は停まれる程の広さ。歩かなくても済むように一番奥の二の鳥居付近に駐車したが、さて歩行者出口が無い。結局一番手前の一の鳥居付近まで往復させられた。この間にずらりと並ぶみやげ物組合の策略に違いない。
入口から本宮までは1km以上はあろうかと言う広さ。遠足だか修学旅行の中学生の団体がキャーキャーと賑やか。緑多い境内には朱塗りの建物があちこちにある。紅葉も綺麗だった。
ここから南に24km程に院内町、安心院町がある。

■院内町の石橋群:
74箇所もの石橋がある。明治から大正時代に作られたものだが、石を積みあげたアーチ型の橋で側面は草に覆われ、風情のある橋ばかり。 川が峡谷状なので橋脚も高く当時の難工事を偲ばせる。

■安心院(あじむ)町:
ネーミングにつられて寄ってみたが、山に囲まれた盆地で、なんとなくおっとりとした町である。家の戸袋や壁にある鏝絵がウリ。いまでも町内に100箇所以上に鏝絵のある家が残る。産物としてはぶどう(出荷量:全国一)とスッポン。

安心院ICから一気に大分空港を目指す(\1,200)。
5:30に大分空港に到着。 夜9時半に帰宅。

■リンク
大分県観光協会
県内各市町村のホームページ

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