中年夫婦のぶらぶらある記


北海道 ’02夏
 PART-2




第3日  8月1日

知床峠


峠から国後島方面



オシンコシンの滝
知床峠:
知床半島を横断する唯一の自動車道路。下は小雨模様だったが高度を上げて行くにしたがって雲の上に出て快晴。
峠には展望台がある。説明版によると正面に国後島が見えるとあるが、下は雲海で見えない。でも目を凝らすと雲にしては一寸おかしな黒い線が雲の上に見える。ひょっとしたら、これが国後の山々の頂上部かもしれない・・いや、そう言うことにしておこう。

ウトロ方面に山を下りて行く。北側は晴れ。海にぶつかって右へ10分ほどのところに「知床五湖」。ここからさらに北に行くと滝壷が温泉になっているカムイワッカの滝があるが、夏季は自動車乗り入れ禁止。

知床五湖:
1から5湖まであるが、3〜5湖はヒグマ出没中で立入禁止!。
1,2湖を歩く。各湖は知床連山を水面に映し秘境っぽい。
地元ボランティアの話によると、ここらは年中風が強く水面が波立ち、今日のように鏡のように連山を映すことは奇跡的・・・とのこと。
リップサービス半分だろうが、いままで天候に恵まれなかったので素直に喜ぼう。
ヒグマ出没注意 1湖 2湖 展望台

オシンコシンの滝:
ウトロを過ぎると道路際にオシンコシンの滝がある。山際の崖から水量の多い滝が3条も落ちる。
なかなかの迫力。

斜里岳
知床半島の付根を過ぎると、そこは斜里の町。
斜里岳をバックに広がるジャガイモ畑は北海道のシンボル。

以久科原生花園:
小清水原生花園が有名すぎてこちらは影が薄い。そのせいか、中々の規模なのに観光客はゼロ。
但し、この季節はエゾスカシユリやエゾカンゾウの類などの見栄えのする花々は盛りを過ぎ、ちょっとさびしい。
ハマナス エゾカワラナデシコ

斜里町のホームページ

国道を避け、間道を行くが道は広いのに交通量は殆どなしで、快適。

小清水リリーパーク:
ゆり専門のフラワーパーク。8月下旬が盛りだが、季節によって咲く種類が違うので、今日も赤、黄、ピンクが満開であった。ここは金を払っても見る価値あり(入場料:\500)


じゃがいも街道



リリーパークから原生花園に至る道は通称「じゃがいも街道」。丁度、花(白い小さな花)が咲いている。

小清水原生花園(いわゆる網走原生花園):
涛沸湖と外海の間の細長い道に単線の鉄道が走る。
夏季のみ「原生花園前」駅が開業しているが、駅員が「オレンジカードを買え」と迫ってくる。
原生花園自身はそんなに広くないように感じたのと、季節外れでそこそこ・・・

小清水町のホームページ

網走市:
市街は渋滞かと思いきや、意外に空いていて早めに宿に着く。今日の宿は天都山の中腹にある、じゃらんで予約した「旅荘さくら」。民宿に毛が生えた程度である(夕食のカニにも毛が生えていた)。
旅荘さくら
北海道網走市大曲27-41
TEL: 0152-44-2337
2食付き \7,500

網走刑務所:
夕食にはまだ時間があるので、山の下にある刑務所に歩いて行ってみた。
健さんの番外地シリーズであまりに有名だが、煉瓦造りの門と塀は明治時代からそのまんま。
内部の施設はさすがに近代的なものに建て替えられたが、古い歴史的な建物は天都山にある網走監獄博物館に移築されており、そちらで見学可能。
刑務所の門 鏡橋から刑務所 網走監獄博物館

第4日  8月2日
オホーツク水族館:
民営の為か、規模はいまいち。流氷の天使「クリオネ」や愛嬌のある顔をした「チョウチン魚」がウリ。
その他、ゴマアザラシなども居る。

能取岬(ノトロ):
オホーツク海に突き出た岬で、突端にある灯台の周りは放牧場。
朝方は雨であったが、着いた頃には雲も切れ、北海道らしい写真が撮れた。
この岬では、毎晩地元の有志により星の観望会が開かれる。

女満別・美幌
国道41号線もジャガイモ畑の中を走る。途中季節が合えば「水芭蕉」の群生地もある。

アイスクリーム:
道端に「リスの森」と言う手作りアイスクリームの店があったのでネーミングにつられて入ってみる。30種類くらいのアイスクリームがあったが、フレッシュミルクとゴマが意外とおいしかった。北海道を代表するブルーベリーやハスカップはタダ甘いだけで特徴なし。

美幌町:
これも健さんのポッポやで広末涼子の通っていた美幌高校がある。
CITYと言うショッピングセンターの食料品売場で弁当を買う!。

美幌峠のビジターセンター


美幌峠:
峠には公営のレストハウスがあり、2階はテーブルもある展望台。
ここで先ほどの弁当を食う。できれば草原に座って弁当を広げたいところだが、何しろ寒い(11℃)。
美幌峠は何でも映画「君の名は」のロケ地だそうで、佐田啓二、岸恵子、北原ミエなどが写っているロケ風景の写真がやたらと貼ってあった。
      

峠からくねくね道を下りると屈斜路湖。ひまわり畑が多い。

露天風呂群(全て無料):
屈斜路湖畔には公共の露天風呂が沢山ある。
和琴温泉:和琴半島の付根にあり、多少藻が浮いている。男のくせに海パンをはいて湯に入っているヤツがいる。こちとらは江戸っ子でい・・とばかり真っ裸で入る。
コタン温泉:
こちらも湖に面した露天風呂で、藻などは無くきれい。ライダー達が「あそこの宿は安かった」などと情報交換をしている。途中の道に多くのライダー宿を見たが、1泊500円〜800円程度らしい。
池の湯、赤湯、砂湯:
こちらも露天風呂として有名だが、さすがに身体も火照って3軒はしごはつらいのでパス。
和琴温泉 コタン温泉

今日の宿は、やはり じゃらん経由で予約した川湯観光ホテル
同じ観光ホテルなのに羅臼とは大違いで、豪華な造りの上スタッフも黒のスーツに蝶ネクタイと本格的。トイレは勿論、内風呂まである清潔な部屋。
夕食も毛ガニに付きで、まあまあの内容。じゃらん予約のサービスにジョッキビールまでついている。
朝食も和洋のバイキングで、朝コーヒー飲みたい人の私にはヒジョーにうれしい。
今までの旅行の中で、ベスト1にランクされる(お奨めです)
川湯観光ホテル

〒088-3465
北海道川上郡弟子堀町川湯温泉1-2-30
TEL: 01548-3-2121
¥8,500

相撲記念館
川湯:
周りが火山だらけだけに、どこを掘っても湯が出るそうだ。湯量も豊富。
活性化させようと温泉組合は色々アイデアを出して努力しているのが感じられるが、この不況下どこの温泉も元気が無い。みやげ屋では「アイヌ」の格好をしたおじさんが、来る客もいないのに彫物をしている。店先に鎖で繋がれた「キタキツネ」の情けなさそうな顔が可愛そう(霧多布で出会った、あの野生のキタキツネの威厳に満ちた顔と大違い)。「公民館でアイヌショーをやる」と宣伝カーがガナッテいる・・全てが空しい

相撲記念館:

川湯は横綱・大鵬の出身地。 そのせいで「相撲記念館」がある。

足湯:
足だけ暖める露天風呂?すぐ上に工務店の資材置場があり、仕事から戻ってきた若い衆達が足湯に浸かっていた。どうみても「ヤンキー」達だが、声をかけると敬語かなんかで答え、メチャ緊張している。「あ〜、足が軽くなった〜」とそそくさと出て行ってしまった。田舎のヤンキーは素朴で良い・・・・。
泉源そのままなので、ぬるかったり、突然 熱湯になったり気が抜けない。


第4日  8月3日


硫黄山


900草原
硫黄山:
今でも猛烈に水蒸気を上げていて、温泉卵を売るおじさんがいっぱい。
蒸気の出る穴の周りは砂が黄色い。硫黄の臭いで失神しそう。

摩周湖:
朝から天気が良く、下から見上げると摩周湖方面には青空も見える。但し、頂上付近に雲が飛んでいるのが多少気がかり。
陽のあたる中、快適にヒルクライム。しかし上がって行くにしたがって所々で日が陰る。展望台に着くと嫌な予感が的中し、1面の霧。
最初は「霧の摩周湖もいいね〜」なんて冗談をいっていたが、10m先さえ見えない。まったくシャレにもならない「霧の摩周湖」であった。

弟子屈(てしかが):
JRの駅名は今は摩周に変わった。最近トレンディーな「900草原」がある。
900草原は公営の牧草地で、夏場は各酪農家は牧草刈りの最盛期で子牛や子馬の世話をするヒマが無い。そこでこの期間のみ各酪農家がここに預けるとのこと。
720度?の展望がウリ。曇っていたので遠望はきかなかったが本当に720度見えそう。

阿寒湖:
阿寒湖への道は以外に遠い。飽きた頃 双岳台。ここは雄阿寒岳と雌阿寒岳の両方が見えるスポット。
もうすこし先には双湖台。ここはペンケトー、パンケトーの2つの湖が同時に見えるスポット。
さらに行くと阿寒湖畔。さすがに有名な観光地で伊豆の温泉街のよう。湖畔の地獄「ボッケ」付近に桟橋がある。先端からは湖ごしに雄阿寒岳と雌阿寒岳が見える景勝地。
但し、芦ノ湖のように遊覧船が行き交うのでタイミングを見図ってシャッターを押さないと駄作となる。
双湖台 雄阿寒岳 雌阿寒岳

ツルセンター


湿原展望台
阿寒国際ツルセンター(丹頂の里):
冬の期間鶴が飛来する場所で、皇太子も訪れたらしい。
今は鶴も見えず入館しても飼育中の鶴が見れるだけとのことなのでパス。今の季節は湿原の方で営巣中で、湿原に行けば鶴が見えるかも知れないとのこと。鶴はシベリアと日本を渡ると思っていたが、釧路の鶴は近い距離を移動しているらしい。\500

釧路湿原展望台:
釧路空港から北に少し行くとある。遠くに湿原が見えるだけで野鳥も何も見えない。\380

再び和商市場
昼飯にと再び和商市場に行って「勝手丼」に再度トライ。今度は山盛りの刺身盛り合わせを全部どんぶりに乗せ、刺身三昧・・・・さすがに気持ち悪くなった。

4時半に空港に向け出発。
返りの機長は変な人で、「こちらは機長のXXです。本日の航路は概ね・・・」に続いて、「天使が七色の砂を撒いたように夕日が輝き」とか「花嫁のヴェールのような純白な雲の上・・・」とかやたら詩情豊かな表現をする人だった。

羽田で滑走路の誘導灯が手をのばせば触れる高度まで下がったのに、そこから急上昇。
おいおい、さっきの機長、気は確かかよ?と不安になったが、前の飛行機が鳥を吸い込んだため、滑走路を点検するために管制塔から着陸をキャンセルされた・・・との説明。15分ほど遅れて着陸。

      PART1へ