日曜大工(2)  シングルレバー混合栓の交換

混合栓の根元から水が漏れている。カートリッジを交換すれば直りそうではあるが、10数年経ってさびも目立つので、蛇口丸ごと交換してみた。
今まで、大工仕事や電気製品の修理には自信が有ったが、水周りは特殊な工具も多く、失敗すれば水漏れ事故につながるため敬遠して来たが、初めて蛇口丸ごと交換にチャレンジ。
やる前に特に心配だった箇所:
●古い蛇口の取り外し。裏側のナットは狭い場所についており、専用の取り外しジグ(\1,500程度)さえあるほど。
●止水栓と逆支弁の接続はネジ込み方式だが、当然シールテープを巻く必要があると思っていた。シールテープなんて巻いたらどうやって真っ直ぐにねじを締められるんだろう?

覚悟を決めて、やってみたが、最近は各メーカーとも工事方法が簡単なモデルも出しており、思ったほどに難しくなかった。

多くの家庭で使われている TOTOTK231型を後継機種のTKHG31PS型に交換したので、皆さんにも方法を公開。
但し、作業に集中して途中で写真を撮る心のゆとりはない。
終わってから「あの時の写真を撮っておけば良かった」と思う。
古い蛇口の写真には取り外した残骸のものもある。その辺は大目に見てください。


ダサイ・・・ぼろい・・・汚い・・・

☆ ぴかーッ !!

お父さんってエライ!って
亭主を見直させるのが
DIYの効用


まず、交換する蛇口を購入する。通販で型名を入れて検索すると、あるわあるわ・・・送料込みで \11,500で購入。

古い蛇口の取り外し
@どちらが温水のパイプかを覚えておく
A止水栓を閉める
B逆止弁からパイプを取り外す
逆止弁へ接続したパイプの固定袋ねじをゆるめ、パイプを上方向に引っ張って抜く。平径(ゆるめる時のレンチなどの開き幅)は20mmなので普通のモンキーレンチを使える。
C止水栓から逆止弁を取り外す
逆止弁を回してゆるめる。平径は27mmなので、大型モンキーまたはモーターレンチが必要。
D蛇口の固定ねじを抜き取る
最大の難関
流し台の下にもぐりこんで裏側の固定ネジをゆるめ取り外す。
場所が狭く、レンチを自由に回せず、力も入れにくい。
しかしながら、波ワッシャーがかませてあるので、さほど強くは締めこんでいないはず。私の場合は容易にゆるんだ。
もし、ナットをゆるめる時に本体がカラ回りしてしまう場合は、G26工具で上側を固定してゆるめる。
Eゆるめたナットとワッシャーを抜き取る
ホースは銅製かフレキシブルパイプなので手で簡単に曲げられる。真っすぐに伸ばす。
袋ナットが邪魔して抜き取り難い場合は、ナットの位置を互い違いにずらして1個づつ乗り越える。

F上方から蛇口本体を抜き取る。

※ 逆止弁はCで取り外したものを一緒に写真に撮っただけで、この工程では既に付いていない。
新しい蛇口の取付け
G新しい蛇口(TKHG31PS)を取り付ける
説明書通りにやれば簡単に組み立てられる。
今のものは、上方から取り付けが出来るようになっており、シンクの下にもぐりこんでナット締めする必要は無い。

注)逆止弁と止水栓のジョイントにはシールテープ不要(止水弁側の断面は鏡面になっており、逆止弁側のゴムパッキンで水密を保てる。

現物にも説明書にも 逆止弁に「このシールをはがすな」と書いてある。
ホースを抜くときに、このシールの下にロック解除のジグが付いているため、間違ってジグが落下しないようにシールで貼り付けてある。

取り付け前に、試しにホースを逆支弁に差し込んでしまった場合は、このシールを破けないようにそーっとはがし、ジグをずらしてロックを解除してホースを抜く。抜いたらジグを元の位置にもどしてシールを再度貼っておくこと(私も間違って取り付け前に差し込んでしまった。シールを破ってしまった人はビニールテープなどでも代用可))。

必要な(あると便利な)工具
@ウォータープライヤー(\300〜500)
万能でこれひとつで全部できる場合もある
タオルなどを巻いて使うが、それでも硬く締まった真鍮製のナットを無理に回すと、下図のようにガリッとキズつけてしまう危険あり。

Aモーターレンチ(\2,000〜3,000)
ガリッとやらないで緩めたり、絞めたりできる。一本あると便利

BG26工具(\500くらい)
裏側の固定ネジをゆるめる場合に上側が一緒に回ってしまうのを防ぐ。取り外すものに瑕がついても構わないので、ウォータープライヤーで力任せに固定しても問題ない。何年後かに、カートリッジを交換するときにも使える。

←プライヤーで無理に回してガリッとやった痕