1級小型船舶操縦士 免許チャレンジ  2007年11月4日

15年前に4級小型船舶操縦士免許を取得した。
今年3度目の免許書換の時期になったが、出身ボートスクールから「平成16年から旧4級所持者は14問の筆記試験だけで1級にステップアップできるようになった。更新の際に是非・・・」との案内が来た。
もう乗ることは無いが、やることの無くなった第2の人生の中で、チャレンジ精神が頭をもたげ、この際 自力で取ってみようと一念発起した。

試験自身は受ければ誰でも受かる・・とのうわさもあるが、お役所特有の事務処理の煩雑さで結構な手間と苦労をした。それだけに免許証を手にした時はうれしかった。

なお、自動車免許は公安委員会発行であるが、ボート免許は国土交通省発行のれっきとした国家試験である。
うれしくて銀行などの本人確認の時に敢えてボート免許を提示している(もっともこれくらいしか使い道は無い)。

1級小型船舶操縦士免許:
総トン数20トン未満、または、長さが24メートル未満で用途がスポーツやレクリエーションに限られるボートを操縦できる。
範囲は世界中の海を無制限・・・・だが、沿岸から80海里(150km)以上離れる時は、別に6級海技士(機関士)を乗船させなくてはいけない(150km以内の島づたいに行けばどこまでも行けるのか?)
本来、1級免許を持っていても水上オートバイ(特殊)は乗れないが、旧4級免許所持者は自動的に特殊」も付いてくる。
また、旅客船や遊漁船など人の運送をする小型船舶の操縦には「特定」が別途必要だが、旧4級免許所持者には、「特定」も自動的に付加される。


費用:
ボートスクールを使っての取得:\37,000(講習と教材、代理申請費などを含む)
今回個人で取った場合、\12,990。
内訳:教本、練習問題 \1,890
    試験費用:\9,100
    登録免許税:\2,000

その他、三角定規とコンパスを購入した

舵社発行:
学科教本U(上級用)
\1,050
舵社発行:
一級(上級)学科試験問題集
練習用海図付き
\840

今回の実際問題と正解はここ
三角定規
STAEDTLER社 30cm
\1,365
コンパス
STAEDTLER社 128mm
\1,050


問題は
★上級運航T(航行に関する問題:8問 (内3問は海図問題)
★上級運航U(船舶に関する問題:6問
の14問で、10問以上正解で合格。

試験は「JMRA 財団法人日本海洋レジャー安全・振興協会」が実施している。

1.教科書、コンパス、三角定規を入手する(JMRAでも通信販売している)。
2.試験の申請書の入手(郵送もしてくれる)
 ※以上は、所用でお台場に行った帰り、新橋にある「JMRA特定事業本部」に寄って入手した。
3.申請
 申請書に写真を貼り、住民票と現有免許証のコピーと\9,100+受験票返送料\500の郵便為替を同封してJMRA横浜に郵送。
 4日後に受験票が自宅に送られてきた。
4.勉強
 約3週間、勉強した。内容は62歳の頭でも理解できるが、集中力が無くなったことを実感した。
 自宅では集中しないので、近くのコミセンの勉強室に行って、受験生と一緒に勉強した。
5.受験
 茅場町のマツダ・ビルで受験。
 9:00 身体検査(実際は視力検査のみだが、名前を呼ばれて席に着くまでの挙動で身体検査を兼ねている)
 10:15 学科テスト(70分)
 11:50 正解発表(ここで実質的に合否が判明する)
6.発表
 翌日の13:30から学科、4日後の10:00から総合の結果が正式発表される(いずれもインターネットで発表)

→めでたく合格!
 勉強中は、不安で自信も50%程度だったが、結果としては「簡単」だった。また、合格の番号を見ると95%の人が合格していた。

7.合格証の受領(受取人払いの宅配便で郵送もしてくれる)
 JMRA横浜まで取りに行く。
8.免許の交付申請(国交省運輸局)
 試験に受かったことと免許の申請とは別物。申請書に合格証、住民票、旧免許、免許税\2.000を付けて申請。
 東京近辺では、横浜の本局か、お台場の東京支局に申請すると、即日(10分後に)発行してくれる。
 私は、横浜まで行き 7と8とを同じ日に行い、免許を貰って中華街でお粥を食べてきた。

なお、今回の試験に出た問題と、正解を ここ にアップした。


リンク私が参考にしたサイト
アーハーズ  アウトドア・ショップのHP 過去問題が充実 自動採点してくれる
LICENSE  ボートスクールのHPだが、過去問も含め受験全般について良く説明されている。
AOKI’s 解説が秀逸。過去問もあり。
YUICHI’s 個人サイトであるが、過去問数が多い。但し、正解は公式なものではないので注意。