中年夫婦のぶらぶらある記

皇居・東御苑   2000.5.14(2002.2.16追記)

新聞屋に入場券を貰った「足立美術館展」を見に日本橋・高島屋に行った帰り、
天気も良かったので皇居・東御苑に寄った。

      

美術展を見て高尚な気持ちになった後、地下の食料品売場でお弁当を買う (この落差!)。
最初は近くの公園で・・・と缶ビールも途中で買って場所を物色しているうちに、JRのガードまで来てしまった。
ここまで来たなら東御苑に行ってみるか と足を伸ばした。

■東御苑
入り口は大手門と竹橋(平川門)および北桔橋門の3箇所。入場無料だが入るときに札を渡される。
入口に「飲酒禁止」の看板。
「弁当は良いですか?」・・・「遠慮してもらっています」。
「・・・? い、いけないでんすか?」「禁止ではありません。遠慮です」。

東御苑は、以前よりは知られるようになったが、それでもまだ静か。
広い園内は手入れが行き届いており、見事な日本庭園もある。折からつつじが咲き
すばらしい。

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★追記(2002年2月の梅)
 


江戸城の建造物は皆無に等しいが、石垣は殆ど完璧に残っており、園内には天守閣跡とか
松の廊下跡など史跡っぽいところも数多い。

なお、売店の南にある「三の丸尚蔵館」には国宝級の美術品が展示されており必見(無料)。

天守閣跡 内匠守殿!殿中でござる・・・ 富士見櫓

大手門を入って直ぐ右にある休憩所(売店あり)をパスして、その奥にあるひっそりした
休憩所で弁当を広げる。
何を飲んだかって? それを聞くな〜!!

東京駅から歩いて来られる距離に、日本を代表する史跡と庭園があるなんて穴場。
でも外人が多く歩いているので、日本ガイドブックには、いの一番に出ているのかな?
自然を生かした日本庭園の美しさを是非知ってもらいたい・・・が、わかんね〜だろうな?
俺が小さいころ、近所の大きな家が米軍に接収されて将校の家族が住んだ。
・・そのアメリカ人は、なんと庭石をピンクのペンキで塗ってしまった!

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平川門 なんと卑猥な形のビル・・・
不二ラテックス本社(一ツ橋)
救世軍本営(神保町)

平川門を出ると一ツ橋。如水会館(一ツ橋大学発祥地)、共立女子大、学士会館とアカデミックエリア。
お馴染み古本屋街の神保町を経て水道橋まで歩く。
途中、登山道具店「さかいや」に寄って見る。

■さかいや
ひたすら青春を山に打ち込んでいた学生時代、安くて良質のオリジナル商品を提供してくれて、
金の無い学生にはうれしい存在だった。だが、今は輸入ブランド品ばかり並べてあり
変わったな〜。変わったのはブランド志向の学生の方かな?
そう言えば秋葉原の「ニッピン」も同じ道をたどっている。

ついでに当時の1級品とは
テントの好日山荘や細野、ザックは片桐、登山靴は四谷の高橋。
いずれも南極探検やヒマラヤ遠征に向け日本の技術を競ったものだ。
いまは輸入品ばかり・・・
当時、夏休み中ずっとアルバイトをして金を貯め、ようやく憧れの高橋の靴を買った。
家に帰ってから箱を開いた時の、あのツーンと鼻を突いた皮革油の匂いを今でも覚えている。
オレもブランド志向だったか?

山の話になるともう止まらない・・ついでのついでながら、ピッケル談義:
ピッケルは命を託す山男の魂。
それだけに日本刀のように名匠がいて、一振りで氷を穿つ鋭さと、美しさを持っていた。
俺は、またバイトに精を出し、スイスのウィリッシュを買った。手に持った時の、その鋭い輝きを見て涙を流した。
時に、下の左の写真は最近のピッケルで、優美さが無く、まるで凶器だ。
昔のピッケルは芸術品だった。

最近のピッケル
シャモニのシモン
俺のウィリッシュ マッターホルンの麓の町ツェルマット
の名匠ウィリッシュの銘

★貨幣博物館 (入館無料)
 当日はビールが温まらないうちに・・・と先を急いだが、そうでない方は途中、日銀の貨幣博物館に
 立ち寄ると良い。
 貨幣の原点、タカラガイから最新の2000円札まで歴史順に展示解説されている。
 海外の珍しい貨幣もある。
     開館時間:9:30-16:30
     休館日:月曜日と休日(土日のときは開館)および年末年始

いっひっひ、越後屋、
お前も相当な悪だな〜。
いえ御代官さまほどでは・・・
聖徳太子の千円札や板垣退助の
百円札など懐かしいものも・・・

★寄り道 その2(当日行かなかったが近くの名所)
■北の丸公園

工芸館(旧近衛師団)

寄り道 その3
■神保町 三省堂
三省堂書店の2Fにマップハウスコーナーがある。ここは外国のロードマップが豊富。