レンタカードライブ編

吉野・熊野の旅   2014年11月24日〜27日

世界遺産「熊野古道」を歩いてみたい・・・だけで、この地を選んだが
調べてみると写真に出てくるような石畳の道はごく一部で
大部分が普通の生活道路であったり、本格的なハイキングコース。

明日香と山間部の寺院の紅葉狩りと組み合わせて、熊野大社を回るドライブコースにした。


この地区のドライブで気をつけたいこと
紀伊半島の南北を結ぶ道路は、高野山→龍神を結ぶ国道371号線、五條市→十津川を結ぶ国道168号線、桜井市→熊野を結ぶ国道169号j線の3本があるが、169号線が唯一全線2車線で、他は国道とは言え1車線区間が多く、すれ違いが出来ない道ばかり。
特に龍神から熊野大社へ行く国道425号は「酷道」としてつとに有名で事実上自動車での通行は不可能。

※ この地域はやたら工事区間が多く、中には時間制の区間もある。行く前にはこの情報を良く見ておくこと。
奈良県道路規制情報
奈良県道路走り易さマップ


●今回の車
TOYOTA VITZ


関西空港 → JR紀伊勝浦駅
4日間 413km
ガソリン:20.0L
燃費:20.6km/L
結構、山道も多かったが燃費は良かった。
この位の大きさが丁度運転しやすい。

基本料金:\22,140
ワンウェイ:\3,240
免責補償: \4,320

 のある写真はクリックすると拡大できます

11月24日(月) 


7:40羽田発 → ANA093便 →8:55関西空港着

富士山を過ぎるあたりから御嶽山の噴煙が見えないか?と首を伸ばして良く見たが、雲が多く良くわからなかった。
天理市

空港でレンタカーを借りて、高速道路で天理ICへ

見渡す限り天理教の施設(本部、病院、高校など)がそびえたつ。

高校の校庭では、マーチングバンドの練習をしていた(→)。
  
長岳寺
西暦814年、空海によって開基されたと伝えられる古刹。
回遊式庭園はモミジを中心にした紅葉の名所。

拝観料:\350、駐車場:無料
他にトレイルセンター、もしくは崇神天皇陵に駐車場がある。
   
山の辺の道
三輪山から北へ連なる山の裾を縫うように伸びる起伏の多い奈良へ至る道。
長岳寺の隣にある天理市トレイルセンターが中心地で多くの資料がおいてある。
センターから北方向に1時間くらい歩いてみた。
道端で小学生くらいの子供が、大きなふるいで大豆の殻を除いていた。
今時、珍しく感心な子供である。

長谷寺
長〜い参道は狭く自動車で入るには度胸がいる。
手前の駐車場(\500)に停めて15分程度歩く。
写真はなるべく人が入らないように撮っているが、実際は連休最終日とあってかなり混雑。
でもさすがは全国に3千余の末寺を持つ真言宗豊山派の総本山、規模と歴史が醸す風格を感じさせる。
拝観料:\450、駐車場(私設で\500)
     
     
   

 

 ■今夜の宿

保養センター「美榛苑」 \12,340

県の保養施設で設備はそれ相応だが、従業員(地元のおばちゃん達)の一生懸命さが高感度。
ご飯もの(炊き込みもあり)、香の物、汁もの、デザートはバイキング方式で満足度は高かった。
(懐石は酒を前提にしているせいか、酒を飲まない私たちはおかずばかり先に出て来て困る)。
また、一般に料理に比してデザートが粗末だが、あんこものだけで数種ならべてあり下戸にはうれしい。


11月25日(火) 
今日は朝から雨模様。
■室生寺
近鉄「大野口」駅からくねくねとした山道を行った山中にある。連休明けの雨と言うことで、ガラガラ。
雨で紅葉も鮮やかで、返って良かった。
拝観料:\600、駐車場(私設で\500)

■大野寺
帰り道に大野寺に寄った。寺の対岸の岩に高さ14mの磨崖仏が彫りこんであり、紅葉と相俟って綺麗。
磨崖仏は道路から見える。寺の前に駐車場(無料)がある。
   

 
     
 

   
     
 

   
     大野寺の磨崖仏

■談山神社(多武峰)
 藤原鎌足と中大兄皇子がこの山で大化の改新について談合をした。山の名前も談い山(かたらいやま)。
 藤原鎌足の墓もここにある。
 入山料:\500、駐車場:無料
 
 

 

 
   

     
     
 国道169号の両側も紅葉が綺麗
※池原ダム(私の思い入れ)
子供達が小学生の頃、こども達の間にバスフィッシング ブームが起きた。
子供にせがまれ、休日には霞ヶ浦などに連れて行った。
最初は運転手のみだった私も退屈しのぎに糸を垂れていたら、自分の方がのめり込んでモーターボート免許まで取得する始末。
その頃、日本最大のバスが池原ダムで釣れたなど、バッサーには一度は行ってみたいあこがれの聖地であった。
今回は偶然にも池原ダムを通過したわけだが、バス停の駅名の写真を子供たちに「ざまーみろ!」と写メールした。
当時半ズボン姿で釣りに興じていた子供たちも、今はともに子持ちのパパ。
時の流れの速さに感無量。
 ■今夜の宿

かんぽの宿「くまの」  \13,750
熊野市の山の上にあり、窓からは熊野灘と市街地が一望できる。
支配人まで前掛け姿で飛び回り、ここも一生懸命さは感じるが、昨夜の美榛苑ほどではなかった。


11月26日(水) 
 
■丸山千枚田

紀和町丸山地区にある日本屈指の千枚田。丸山集落の少し手前の県道40号から撮影。
今は稲刈りも終わり見栄えが悪いがそれでも大迫力。
雲の合間に見える風情がマチュピチュっぽくて良い。
★熊野三山
 熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の総称。
 平安時代から現世の浄土とされ貴族から庶民まで熊野古道を辿って三山を目指した。
■熊野大社 本宮
 三山の中心地で全国3,000以上ある熊野神社の総本宮。
     
     
     
 大斉原 明治22年の洪水で流されるまでは、この地に本宮があった    

■熊野速玉大社
新宮市街地にある。縁結びの神様としても有名。
 

 ■太地
本来、那智大社に行くべきだが、時刻が遅くなったため、明日にして、今日は隣の太地町にいってみる。
江戸時代より捕鯨が盛んな港だが、近年イルカの追込み漁に対する批判のせいか肩身が狭く、町自身も何となく元気がない。

捕鯨博物館→


 ■今日の宿
 かつうら御苑 \19,940
 勝浦温泉は湯量が豊富で、街中に多くの足湯がある。
当然、旅館の風呂も天然かけ流しと言うことで気持ちが良い。


11月27日(木) 
■熊野那智大社
ホテルからも見えた日本3大名瀑の那智の滝のある神社。

     
     
   ←旅のきっかけとなった熊野古道がここ大門坂と那智大社の三重の塔から滝に降りる道に当時の面影が残る。
100mほど歩いたが、「熊野古道を歩いてきた」と言うことにしよう。
 

この後、特急列車で関西空港まで戻る。
我家は分家であるが、祖先は紀州の出である。帰りに和歌山で途中下車し、おじいちゃん、おばあちゃんの墓参りをした。


 メニューページへ