中年夫婦のぶらぶらある記

八王子南部 古刹をたずねて 2002年10月12日

「東京都 重要文化財」で検索していたら、八王子の広園寺と言う古刹を見つけた。
八王子の南はまだ、空白地帯なので秋晴れの一日を歩いた。

八王子駅の北側は「そごう」を筆頭に一大変貌を遂げ、昔日の面影は無いが、南口は今でも何にもない。
駅前の大通りを西に歩くとやがてスーパー「丸正」。ここで弁当を調達(デリカはあまり充実していない。排気ガスを嫌って一本南の道を西へ・・・八王子実践高校の先に行列のラーメン屋「でうら」。


富士森公園:
かの富士登山マラソンの強豪「富士森走友会」の本拠地?
公園とあるが、陸上トラックや野球場など運動施設が殆どで、弁当を広げるのに良い場所は無い。
仕方ないので道沿いのベンチで赤飯に湯葉巻き、白身魚のフライ、ポテトサラダを食す。
寒くなって来たので、ビールは止めて、今日から熱い味噌汁に切り変えた。
公園は丘陵で、頂上には神社がある。



山門
広園寺:
片倉城主・大江備中守師親が峻翁令山和尚に請うて、1389年に開山された。
白塀に囲まれた境内は木々が多く、地面にちり一つ無いほどに掃き清められており、禅寺らしい緊張感が漂う。
特に山門が素晴らしい。本堂に至る階段より中は修行の妨げになると立入禁止。本道の裏手は庭園になっており、これも素晴らしいとの噂だが、公開されていない。
本堂 杉木立 鐘楼


万葉公園:
めじろ台の住宅地の子供達の遊び場。広場の東側は小高い丘になっていて、その頂上からの展望は素晴らしい。

真覚寺/高宰神社:
万葉公園から北側に下ると高宰神社の境内へ出る。隣には真覚寺。
応永18年(1411年)創建とされるが、建物もさほどの古さを感じない。
毎年3月になると境内にある心字池に多くの蛙が集まり、すさまじい「蛙合戦」を繰り広げることで有名。また、逆に出かけることもあるらしく、3Kmも離れた富士森公園下の池で真覚寺の蛙が見つかることがあるそうで、恋のためとは言え、3kmの道のりをピョンピョン跳ねて行くのは大変だろう。
6月のアジサイとともにこの寺の名物となっている。

当日は、高尾駅まで甲州街道を歩いたが、帰ってきて調べたら多摩御陵沿いのコースがあるそうなので、排気ガスを避けてそちらの方が良いだろう。