中年夫婦のぶらぶらある記

秩父34札所めぐり 1-5   2002.5.26

今年は12年に一度の午歳本尊開帳年なので、昨年末から「行こう!」と気負っていたが、
歳も半ば近くなったと言うのにまだ行っていない。
先週末、ようやく重い腰が上がった。



西武秩父駅前の2番バス乗り場から「皆野」もしくは「定峰」行きのバスで15分程度。
皆野行きなら1番札所前まで直接行ける。定峰行きの場合は「栃谷」で降りて400mほど歩く。
但し、このバスは1時間に1本程度しかないので、事前にここで調べておこう。
また、34札所に関する情報はここ または ここ


四萬部寺
1番 四萬部寺
建造物は古く、良く保存されている。
但し、開帳されたご本尊は暗い上、小さくて良く見えない。
四国88ヶ所めぐりでもそうだったが、ここ1番札所には遍路グッズを売っている。
観光案内所でくれる地図はデフォルメされていて、地形や実際の位置関係が分かり難く
私は嫌いだ。国土地理院の1/50,000地図を元にした地図を売っていたので買う。

真福寺
2番は山の中。前半は山村風景の中、気持ちの良いウォーキングが出来るが、後半は杉林の中の上り道で、ひたすら歩くのみ(全て舗装されていて車でも行ける)。距離も1.5km程度ある。

2番 真福寺寺
山道を歩いて着いた時はぐったり。でも、先ほど抜かれた自動車族が既にお参りを済ませ、砂ぼこりを立ち去るところ。こうして足を棒にしてこそご利益があるのに・・と負け惜しみ。
でも、そう言うヤツに限って宝くじに当たったりするんだよな〜。
お寺は森に囲まれて良い雰囲気ながら、可も無く付加も無く。

2番札所納経所 光明寺


常泉寺
3番を目指して山を下りる。距離はあるが下りなので楽。途中、山腹に農家が2,3軒。
分かれ道を右へ行くと2番札所の納経所でもある光明寺に行く。朱印帖のある人は右へ。
どちらの道を行ってもバス通りにぶつかる。
ここにセブンイレブンがあるので弁当とビールを購入。

3番 常泉寺
川を渡るとやがて  寺。
寺の手前は田んぼで、若い茶っ髪の夫婦が赤ん坊を乳母車にほったらかしたまま
ざりがに採りに熱中している。
境内には屋根付きの休憩所があり、テーブルも数個置いてある。
ここで弁当。既に初夏の陽気でビールがうまい。
ここはご本尊がライトアップされて拝見できた。また本堂には「子持石」が置いてあり、これを抱くと子宝に恵まれるとの言い伝えがある。
御本尊 休憩所 子持石

4番 金昌寺
34札所では知名度ナンバーワン。「子育観音」が有名(本尊ではない)。
また、境内には地蔵が沢山ある。江戸時代には3,000体はあったとのことである。
その後減ったといえ、今でも900体と聞いていたが、そんなにあるとは見えない。
でも、それぞれに個性豊かな表情で、「誰さんに似ている・・」などと面白い。

子育て観音 石仏 石仏群


語歌堂
5番 語歌堂
金昌寺からちょっと離れているが、名の通り道端のお堂。納経所は山側にちょっと入った長興寺。
普通はここから横瀬駅へ歩くが、我々は秩父駅方面へ歩く。
途中、札所が2ヶ所ある。

大慈寺
10番 大慈寺:
階段を上った斜面に寺はある。おびんづるさまもある。


前の道路から見ると、田んぼのむこうに武甲山がそびえる。
武甲山は石灰石のかたまりで、セメントの材料として長期間に渡り削ったせいでヨセミテのハーフドームのよう。昔より低くなったとの事だが、昔を知らない我々には、やはり秩父のシンボルとして今でも畏敬の念を禁じえない。


常楽寺
11番 常楽寺:
もはや市街地だが、小高い山の斜面にあり、景色は良い。

駅に付いたら丁度10分後に特急が出る。
しかし禁煙席は満席なので仕方なく喫煙席にする。
社内に入るとタバコの煙が充満していてくさい。
自分もタバコを吸うのに、他人のタバコはくさい・・・なんと身勝手な男だ。
一駅で「横瀬」。ここを過ぎれば後は飯能まで停まらないので、禁煙席の空席を探す。
結構、空いている・・・さっきの満席は何だ?
しかし、禁煙席では中年グループが酒盛りで盛り上がっていて、「さきいか」の臭いが充満している。
う〜ん、「たばこ」か「さきいか」かを悩んだ末、「さきいか」を選ぶ。

今朝は早くから行動開始したせいか、これだけ歩いたのに自宅最寄駅には5時半に付いた。