スペイン アンダルシア地方 2001.9.1〜9
かつて世界の海を制覇した栄光の国スペイン。
一面のひまわり畑と太陽の国スペイン。

一方、ナポレオンに「ピレネーを越えれば、そこはもうアフリカだ」と言わしめたスペイン。
EU統合で「ヨーロッパのお荷物」と言われ続けた貧しい国スペイン。

私は、その光と影の絶妙のバランスが好きだ。

後半へ

文中のマークをクリックすると、その場所の航空写真が見れます。
グーグルアースをお使いの方は、その右にある数値が経緯度です。

旅程:2001年9月1日−9日

両替レート(手数料込み)
フランス:\18.5/FF
スペイン:\0.68/Pts
イギリス:\194/ポンド








アラブの荒城から白い家々
(モロン・デ・フロンテーラ)

       

レンタル費用(5日間)
基本料(含車両保険、盗難保険)--50,966pst
空港借出し加算料----------- 3,100pst
100%免責オプション---------8,400pst
他のオプション(?) ----・2,750pst
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   合計  75,656pst(約50,000円)

9/2〜9/7(セビリア空港)
車種:フォルクスワーゲン GOLF1.9TDI90(Diesel)
 5速マニュアル、エアコン付
総走行距離:893km
総給油量: 53リットル
燃費:16.8km/リッター

追加ドライバ登録は無料

今回は二人の息子も我々の説得についに折れ、久しぶりの家族4人の旅行となった。
子供たちが小さい頃、休暇と言えばオマルまで自動車に積んで遊び回った。
その頃、いつかは子供が運転する自動車に乗って旅できるんだろうな・・と
夢見ていたが、今回は、それが現実となり、長男が大半を運転してくれた。

9月1日(土)



アレクサンドル3世橋


  夕暮れのエッフェル塔
例によってANAのGET21を使ったので、成田はANAのクイックカウンタで手続き3分。
おかげで出発ゲートには早すぎる到着。

飛行機は順調に飛行を続け、予定の16:40にパリ・シャルル・ドゴール空港に着陸。
昨年、バスで市内に入ったが丁度ラッシュアワーにぶつかり時間が掛かったので、今回はRER(列車)を使う。RERはターミナルFなのでシャトルバス(第1ターミナルのExit36を出て目の前の2番のバス=無料)で移動。
パリ北駅で降りて地下鉄に乗り換えるが、RERの切符(=50FF)でそのまま地下鉄の自動改札を通れる。
まずはコンコルド駅で降りてコンコルド広場とアレクサンサンドル3世橋(共に6年前には行かなかった)を眺めてから、重い荷物を担いでエッフェル塔までセーヌ河畔を歩く(肩が痛い)。シャイヨー宮のテラスで夕暮れを待つ。
辺りがだんだん薄暗くなり、エッフェル塔がライトアップでオレンジ色に浮かび上がる。また広場のメリーゴーランドの電飾もきらきらと輝き綺麗。
やがて噴水の光ショーも始まり、最後は放水銃から水が豪快に噴出す。やはり、都会だな・・・と感じる。

ひとしきり堪能したり記念写真を撮ったりした後最寄のメトロ Bir-Hakeim駅からモンパルナス駅に行く。
5年前の記憶を頼りに駅のそばにあったオルリー空港行きのバス停を探すが無い!
歩いている人に聞いたが、地下鉄で〜まで行けばあるとか、知らないとか要を得ない。
夜は更けてくるし、タクシーを使いたくても金が無いし(一晩だけなので空港でチョッピリしか両替していない)、もうパニック状態。
最後に駅の案内所を探し出し、ようやく場所(駅の建物に沿ったMouchotte通り)が分かりホッ!
空港に着いたのは10時半。そこで今夜の投宿先ホリデイ・インの送迎バスを待ってホテルへ・・・(実は送迎バスが1時間も来なくて、それはそれでヤキモキしたが)。

ホリデイインはオンライン予約可能で、比較的設備も豪華で、朝食のビュッフェも品数が多くリッチ。

Holiday Inn PARIS-ORLY AIRPORT
4 , Avenue Charles Lindbergh Rungis Cedex  PARIS 74656
Tel: 33-1-46872666 Fax: 33-1-45609125
E-Mail: hiorly@club-internet.fr
550FF(\10,000/Twin 1部屋)


シャルルドゴール→市内 50FF
モンパルナス→オルリー空港 170FF/4人


 航空写真ガイド
  シャルルドゴール空港:49.003921, 2.558265
  コンコルド広場:48.865186, 2.320928 
  シャイヨー宮:48.861601, 2.289259

9月2日(日)

翌朝、ホテルの送迎バスでオルリーの西ターミナルへ。
セビリアへはエールフランスで2時間半。食事も出たがテリーヌが美味しかった。

セビリア空港はローカル空港にしては大きく、清潔。今回はEuropCarをレンタル。
理由はハーツなど大手は25歳以上の制限があり、息子が運転できないため((EuropCarは21才以上)。
但し、大手も含めセビリアにはマニュアル車しかない。
各レンタカーのカウンタは2階フロア。荷物を飛行機に預けてないので一番のりでカウンタにしがみつく。
言葉の壁のせいか保険のオプション選択がなかなか思い通りに伝わらず30分も掛かった。
終わってホットして後を見たら10人くらいが列を作っていて我々を睨みつけている(気のせいかな?)。逃げるように駐車場に…。車はVWゴルフで大男を含む4人にはちょっと小さ目。
事前調査で地理に明るい私がナビゲータに回り、左ハンドルは初めての長男が運転。

「ほら、人が来た! 車線間違えるなよ! 車が来るよ!」と家族3人で号令していたら
長男がキレテ「ウッセ〜!!」。

 カルモナ


町の入り口セヴィリア門


サンタマリア教会


日陰でひと休み
 カルモナ
まずは高速道路を東へ40kmほど行ったカルモナへ。カルモナは「ひまわり畑に囲まれた白い家」でヨーロッパ人には人気の町。セビリア門の南に無料駐車場がある。マルiもこの門の脇で地図を貰う。
両側に白壁の家が並ぶ廊下のような道をのら犬と一緒に歩いて行くと中心地サンフェルナンド広場。バルのテーブルに腰掛けて冷たいものを取る(ファンタしかなかったが)。

見所は城壁に囲まれた古い町並自身だが、町の一番高いところに現在はパラドール(国営超高級ホテル=と言っても1万円も出せば泊れる)になっているドンペドロ王城がある。この城にはかのイサベラ女王や遣欧使節の支倉常長も滞在した(因みに渡欧中にキリシタン禁止令が出て、使節団員の内何人かはそのままセビリアで一生を終えた。今でもセビリア近くのコリアデルリオと言う村にはハポンと言う姓を持つ日本人の末裔が600人もいるとのこと)。

赤土だけの原野の中、380号線を南東にひた走る。どうも本来は「一面のひまわり畑」らしいが、今は刈取ってタダの赤土。

道は狭いが交通量が少なく快適。
以後もそうだが、車が少ないので田舎道はドイツやフランスより走り易い。スペイン人は気が短い…とガイドブックに書いてあったが、後からクラクションを鳴らされた事は一度も無く、フランスより交通マナーが良い。後に付かれても追い越し区間まで辛抱強く待ってくれる。
 
マルチェーナ


マルチェーナ
やがて、期待のマルチェーナ(古城に修道院のマークあり、良さそうなのでここを宿泊地にしようと思っていた)。しかし、町に入っても人っ子一人いなく猫が日陰で寝ているだけ)。
こりゃだめだ・・と写真を2、3枚撮って次の町へ・・

 
モロン

アラブの城と白い家


城跡


城の屋上から町
モロン・デ・フロンテーラ
次はモロン。また猫が腹を上にして寝ている・・
と言っても、もう5時だし これ以上はパス出来無いと人に聞いてやっとオスタルを見付ける。
ホテルは小奇麗な部屋(トイレ・シャワー付き)で二人で4800pts(=\3200)。
宿探しこぼれ話し:
ひと気の無い町をぐるぐる回っているとバル(酒場)からピンボールの音がするので入って見る。
数人のおやじが飲んだくれていたが、手まねも含めHOTEL?HOSTAL?PENSION?と聞いてみたら、皆が集まってきて、あちこちを指差して、ああだこうだと大論争。
結局、意見がまとまったらしく酒場のオヤジが「ここを真直ぐ行って、左に曲がって・・」とやるが全部は覚えられない。「これに書いて・・」と紙とペンを出したら、手と口は動くが地図になっていない。最後は店の隅でべろべろになっていた おじいちゃんを引っ張ってきてお前一緒に行け!と言っているらしい。
助手席にもう目が据わっている おじいちゃんを乗せて出発。
デレーチェ(右)、ウィッ! キエルダ(左)ウィッ!・・一方通行の出口だ。でもおじいちゃんは「キエルダ!キエルダ!」の一点張り。神様!警察がいないように・・と祈って、一方通行を逆走。
突然、目の前に"HOSTAL MORON"の看板。
おじいちゃんに、これから酒場まで送って行くからと手まねで乗れといっても、よろよろしているだけで埒があかない。仕方なく酒くさいのを我慢してハグ&握手・・でも来たのと反対方向に歩いていったので、帰り道だったのかな〜?
スペインの夏は日没が遅い。車で町の中心の丘の上にあるアラブ風の城に行って見る。廃墟に近いがちゃんと係の人がいて階段の電灯を点けてくれた。屋上?に上がると眼下に白い家がひしめきあっている。
下からは分からなかったが、アンダルシアにある"白い家の村"の一つだった。

夕食は9時頃、ホテルと同じ経営の3軒先の小汚いBARへ。
カウンタに座って、料理を何品か注文。出来るまでビールとコーラで乾杯。
9月とは言え、アンダルシアの昼は暑く、空気も乾燥しているので喉がカラカラ。
ビールが美味しい(気のせいか日本のより美味しい)。
やがて、マスターが裏の方を指差すので行って見るとそこはちゃんとしたレストランで、注文した料理が既にセッティングされている。
こども達も「おいしい」と感激(4人で飲み物含め\2400)。

  町の地図はここ


HOSTAL MORON
C/Sierra Montegil 1 41530, Moron de la Frontela
Tel:485-2366
4,800pst/twin(\3,200/1部屋)

 航空写真ガイド
  オルリー空港:48.72918, 2.37458
  セビリア空港:37.420790, -5.896005
  カルモナ:37.472589, -5.638684
  モロン・デ・フロンテーラ:37.118999, -5.449542

9月3日(月)

サハラ


サハラの山頂の城跡


城から湖


ロンダ名物ヌエボ橋


本家闘牛場


マルベージャでの夕食
翌日朝6時頃、時差で早く目が覚めたので1人でホテルの周りを散歩。なにも無いが既にバルでは何人かの客がコーヒー(あのドロリとした濃いやつ)とパンを食べてる。
昨夜も我々が引き上げる頃に新しい客が入ってきて深夜まで営業していたはず。
オヤジはいつ寝ているんだろう?正解は・・・みんな昼寝している。どうりで昼は人が町にいないわけだ。

朝はまだ涼しく、サハラへの道は快適。
でも、途中1000頭からの羊が道を横切っている最中で10分待たされた。






サハラ

山頂目指して歩く

やはり山頂の古城と白い家で有名(と言ってもミハス程には有名で無いが)。山が険しく足下に湖があり見映えする。町中に入ると狭い道と車幅ぎりぎりの門などがあり、緊張の連続。城への上り口に駐車場があった(5,6台しか停まれ無い)。
城までは歩いて10分ほど。足下のサハラの町や遠くの山肌にも同じような白い家の集落が幾つか見える。また湖がキラキラ輝いて綺麗(もっともダム湖)。

ダムが出来てからは対岸に新しい道が出来ているが、われわれは旧道をロンダ方向へ。道幅も広く快適なドライブが続く。ロンダの手前を右に曲がりクエバ洞窟へ

ピレタの洞窟:

壁画

鍾乳洞だが、原始人が描いた壁画が数多く残っている。アルタミラとほぼ同年代で歴史的に貴重な存在。アルタミラは現在閉鎖されているので唯一ここが見学可能との事。
確かに学術的にはアルタミラに匹敵するが、はっきり言って「絵が下手」。
もっとも、画才があるか無いかの個人差で歴史的貴重さに優劣を付けてはいけないが、幼稚園児なみでガッカリ。しかし鍾乳石はかなり発達していて、そっちは見事だった。

同じ道を戻るのも何だからと、山を超えてロンダに行く。かなりの急峻な山道でロンダに着いた頃はぐったり。

ロンダ
これと言って大したものは無いが、町の中央を渓谷が横切っており、そこに掛かる橋の高さが100mと言う奇観が売り。橋のたもとにはパラドールもある。
また近代闘牛発祥の地とのことで小さな町の割には立派な闘牛場がある。

シェラベルメハ山脈を越えて山道を行く。道は完全舗装で幅も広いがカーブの度に対向車が出て来ないか緊張する。後30分程と言う辺りの峠で初めて地中海が見える。

海岸通りに着くと今日の宿泊先マルベージャは有料トンネルを通って直ぐ。

マルベージャ:
隣のトレモリーノスと共にコスタデルソル(太陽の海岸)の代表的保養地。
町を横切る国道の南側には超高級ホテルがずらり。
高速のCENTRO出口のそばにはCARREFOURなど大型ショッピングセンターがある。

事前にインターネットで探して予約しておいた北側のCENTRAL HOTELに泊まる。
ホテルと言ってもオスタル並みであるが、さすがの12,500pst(\8,500)と田舎町に比べると割高。
でもトイレ、バス(タブ)付きで設備はそろっている。
夜ダウンタウンの中心地ナランハ公園に行ってみる。ここを中心にレストラン、バル、みやげものやが
広がる。ちょっと離れたバルの外のテーブルに陣取る。子供たちはパエリアを食べたが昨年バルセロナで食べたものに比べるとご飯にシンがある。

 Hotel Central
 C/San Ramon 15 29600 Marbella(Malaga)
 Tel:(34)952 90 2442
 Fax:(34)952 90 2556
 E-mail:hotel@hotelcentralmarbella.com
12,500pts(=\10,000)/Twin 1部屋

航空写真ガイド
 マルベージャのホテル:36.508945, -4.881896

9月4日(火)





マラガのカテドラル
入場料:300pts


マラガ港(右が歴史的
建造物の税関事務所





展望台からの
アルハンブラ宮殿


アルバイシン


夕食(少々バルの
揚げ物に飽きてきた)

朝日に向かって走るんだ!
(森田健作?)
翌朝車に荷物を入れて海岸に行ってみる。地中海の水は意外に冷たかった。ジブラルタル海峡から近いこの辺りはヒョットしたらアフリカが見えるかもしれないと目をこらすが・・・見えなかった。

マラガ
高速道路を1時間あまりでマラガ。
マラガはピカソの生地でもあるが、何と言ってもアンダルシア1の港町として有名。港の前のマリーナ広場の地下駐車場に停める。
マラガ駐車場雑感:
 普通の駐車スペースはいっぱい。壁際にも縦列駐車スペースが空いていたが、
 折りから高級ベンツが前後の車を体当たりで押し出しながら狭いスペースに
 入れてしまった。これにビビって横駐車の場所が空くのを待つ。
メインはLarios通り。ベネトンなどブランド店が軒を連ねるが、当方はそちらの趣味はないので専ら腹を満たすためのバル探し。

市場方面に行った通りにカウンタに魚介類を積み上げた良さそうなバルを見付けた。エビとかイカを指すと、それを揚げてくれる。「プラート」と言うと中皿山盛りくらいの量が出される。財布を気にせずメチャ食いしても飲みもの込みで一人\600程度。

バル:BODEGAS QUITAPENAS
C/ MARIN GARCIA N 4

市場には果物、魚、肉など種類別に店が固まっている。魚屋では日本と同じく鰹をドテを売っていた。
満腹の腹ごなしに港に行ってみる。歴史がありそうな税関の建物と、折りから停泊中の帆船とがコロンブス時代の地中海をほうふつとさせる。

国道331号線をひたすらグラナダに向け走る(グラナダまで130km。国道と言っても中央分離帯付、片側2車線、時速120kmと日本の高速道路と同じで)。

グラナダ
予かじめインターネットで調べておいた通り、N323のRONDA SUR出口で降りる。この道は市内を迂回する新道で、アルハンブラ駐車場まで快適に行ける。駐車場の前が今夜のホテルロス・アリヘラス。
ここだけは日本で事前予約。

少々早めに着いたのと、さすがに3日目ともなると疲れも出てきたので取り合えず昼寝。
その後、まだ、明るいのでダウンタウンに行って見る。
グラナダは丘陵地なので、狭いくねくね道が多い。市内には「ミニバス」が何系統か運行している。
ホテル近くのアルハンブラから32番(31でもOK)でアルバイシン(ユダヤ地区)まで行く(全線130pst均一)。バスは狭い道を猛スピードですっ飛ばす。歩行者は恐怖におののき壁にへばりつく。
こんな調子なので直ぐ目的のサンタ・ニコラス教会へ到着。
教会前の広場が展望台で、目の前にアルハンブラ宮殿の全景が広がる。ガイドブックに出てくる写真は殆どがこの場所から撮ったもの。

ライトアップの夜景も素晴らしいらしいが、夜のアルバイシンは治安が悪い。
こちらは大の男3人だし、まだ明るいので大丈夫とアルバイシンの裏道を王室礼拝堂(世界遺産)まで歩く。
さすがに、道にたむろしているチンピラの射すような目付きには緊張する。
途中、長男が何度か立ち止まっては足首をボリボリ。どうもホテルに蚤がいたらしい。

礼拝堂の周りはアルカイセリア地区と呼ばれ、市の中心地。お土産屋も数多い。
市役所の裏手のバルで食事をして、また32番のバスでアルハンブラまで帰る。

Hotel Alixares del Generalife ***
PASEO DE LA SABIKA, 27-18009 GRANADA
Tel : 958 22 5575 Fax : 958 22 4102
E-mail : alixares@jet.es
\12,000/Twin 1部屋(アップルワールド経由)

航空写真ガイド
 アルハンブラ宮殿:37.177696, -3.588669

9月5日(木)








アルカラ ALCALA

ルケ LUQUE
アルハンブラ宮殿:
1日8,800人を限度とする規制があり、朝一番にチケット売り場に並ばないと当日分は入手不可能だが、現在はインターネット予約ができる。私は事前に9:00の回を予約しておいた。夜遅い時間は比較的取り易い。

アルハンブラ宮殿のチケット販売


6年前の写真。この時と較べて子供達の大きくなったこと

ヘネラリフェ宮殿
王宮:
1300年頃に完成したイスラム芸術の最高峰。
何と言っても緻密な透し彫り風の彫刻が一面になされたスタッコ壁が素晴らしい。
また、南国の太陽にまばゆい中庭としっとりした室内のコントラストは如何にもスペインと言うかアラブ風と言うか日本の美と対称的。

ヘネラリフェ宮殿:
夏の離宮で王宮から歩いて10分程度。種々の草花が植えられた庭園が素晴らしい。





アルハンブラの見学を終わり、昨日の逆ルートで国道へ戻る。最初のインターであるArmilla付近にはカルフールなど大規模スーパーが集まっている。特にカルフールは長さ3〜400mはあろうかと言う大きさ。

Sprinter:スポーツ用具(次男がサッカーシャツとトレーニングシューズを買う)
トイザラス:言わずと知れたおもちゃスーパー
???: 何とか言う日曜大工関係のスーパー
カルフール:これは大きい(ミネラルウォータ,便秘予防用ヨーグルト、ジュース類を調達)


国道N432を北上。道は広く車も少なく快適なドライブが続く。
途中、突然目の前に「山頂に古城、中腹は白い家・・の典型的なアンダルシアの田舎町」が展開する。
その度に「わぁ〜!!」と歓声をあげる。
代表的な町として、Alcala、castillo、Luqueなど。

バエナ baena
やがて本日の目的地BAENA。さっきの「わぁ〜!!」て感じの佇まい。
本線から外れて山の中腹の白い町を目指す。途中2人乗りバイクに追い越されたが、追い越し際にガンを飛ばされ
た。
山の上の役場などが並ぶ広場に車を停めて、警察でHotel?と聞いたら町の地図に3ヶ所ばかりマル印を書いてくれた。
一軒目は Casa Grande-高級ホテルの構えで従業員も制服を着ている。値段も12,000pst。
・・と言っても\8,200だが、スペインの物価に慣れた私達には10,000ptsを越えると"高い"と思うようになってしまった。2軒目のIponuvaで聞いてみたら8,560pst。部屋が少々古びているものの、一応の設備は整っているので、ここに決める。夕食前に町をぶらついて公園のベンチで日暮れを待つ。
公園での出来事:
沢山のおじいちゃんが目の前をおしゃべりしながらぞろぞろ歩いている。少したったら同じおじいちゃん達が反対方向から、ぞろぞろ・・。
これが何回も繰返される。スペイン人は脂っこいものを、それも1日5食も食べるせいか、おじいちゃん達は皆お腹が出っ張っている。運動の為に毎夕友達と公園を10?往復する…と言うような努力?をしているらしい。でも、これが終わったら皆でバルに繰り出して「運動の後のビールは、こたえられまへんな〜」なんてやるんだろうな…(元の木阿弥)。
公園の帰り道、スポーツ店で次男がバルセロナの公式トレーナーを\4,200で買う。日本で買えば\20,000は下らないそうで得した気分。
街の繁華街らしき広場に面したバルで夕食。通りは先程のミニ暴走族の一団がけたたましい音を立ててうるさい。四輪で暴走しているのもいる・・・よく見たら何と、よぼよぼのおじいちゃんがハンドルにしがみついている。

ホテルで見かけた外人夫婦が隣の席に座っていたので話し掛けてみた。フランスから来ているとのこと。
フランス語は分からないながらどうやら狭い道と、一方通行にウンザリしているらしい−同感。旅人どうしで何とな
く仲間意識が芽生える。スペインではフランス人も日本人も同じ外人だ。


  町の地図はここ

Hotel IPONUBA **
C/ Nicolas Alcala, 9 14850 BAENA(Cordoba)
Tel:957 6700 7569 0102
Fax:957 6700 7569 0702
E-mail : iponuba@interbook.net
8560pst=\5,800/Twin 1部屋



 後半へ続く・・・