2010年6月

Windows7プリインストールPCのデュアルブート化大作戦

 1台のノートPCでWindows7とWindowsXPの両方が使えるように改造

なお、本作業に関しては hikousekiの日記 さんのサイトが具体的かつとても分かりやすく大いに参考にさせて頂きました。

但し、国内メーカーのパソコンはドライバなどが公開されていないので、本改造には不向き

シルバー世代ヲタクのつぶやき:
LenovoやDELL、その他台湾メーカーのPCはドライバや部品の交換方法などの内部情報を公開している。
また、世界中に同好の士が多く居て、行き詰まった時にはインターネットから何らかの有益な情報が得られる。
一方、国内メーカーのPCは余計な機能、余計なおまけソフトがわんさと入っていて、システムを重くしている。
電源を入れると使う気がないソフトのユーザ登録などのポップアップがやたら出てうざい。
おまけソフトのショートカットやガジェットがデスクトップを埋め尽くし、うざい。

私は余計なものが一切無い「素」のパソコンが好きだ。


■対象となるPC

Lenovo G560 06792TJ

主な仕様:
CPU: Intel Core i 5
メモリー:4GB
画面:15.6インチW
Office 2007 Personal付き(2010への無償アップデート対象)

どうせおもちゃ代わりに使うのだから安いので良い!と物色していたが、たまたまamazonで最新鋭機が、日替わりでなんと\54,700で出たので迷わず購入。

デュアルブート:
1台のパソコンにWindows7とWindowsXPを両方インストールし、必要に応じどちらかで立ち上げられるようにするのがデュアルブート。一般的には、古い順にインストールすると簡単で誰でも出来る(インストールディスクをもっていれば)。

私はWindowsXPのインストールディスクは持っているが、Windows7のは持っていない。しかも、今回買ったパソコンにはWindows7のインストールディスクは添付されていない。
色々調べた結果、元々Windows7がインストールされているパソコンに後からwindowsXPをインストールできそうなことが分かった。
かなり苦労したが、どうにか出来上がった。その時は寂しく1人でバンザイをした。
手順を忘れないように記録に残すことも兼ねての自慢話。

1.ディスクの交換
デュアルブート化したPCは改造とみなされ故障した時にメーカー修理に出せない。
まあ、修理時には、また工場出荷時点のバックアップイメージに戻してから出せば良いのだが、念のため別のHDDに交換してから冒険開始。
秋葉原のTSUKUMOでHITACHIのHTS725025A9A364(250GB)を\4,150で買ってきて、交換。
交換手順:



交換で一番気を使う裏ぶたの外し方は下記の通り。
ラッチ(下図オレンジ)を左から順次外してゆく(この時無理に外すとツメを折ってしまう)。
蓋を左方向に引っ張って右端の引っ掛けを外す。
フタを開けると、ど真ん中にHDDがある。
HDDケースを固定しているネジ2個を外す。
HDDケースを横にスライドさせてコネクタから抜く
ケースからHDD本体を外す。
新しいHDDを逆手順で取り付ける。

私のマシンは2010年5月購入だが、WesternDigitalのWD3200VEBTが付いていた。


2.まずWindows7をインストール
当然インストールディスクは無いので、リカバリー機能を使う。
パソコンの取扱説明書にも「お使いになる前にリカバリーディスクを作成してください」とあるように、そこで作ったリカバリーDVDから立ち上げてインストール。

そうすると以下のようなシステムが復元された。

200MB
システム
アクティブ、プライマリ
C: 約233GB
ブート
ページファイル、クラッシュダンプ、プライマリ
約16GB
OEMパーティション
(リカバリデータ領域)、プライマリ


先頭の200MBはWindows7特有のものらしくMBR相当のデータが入っているらしい。
最後尾の16GBはリカバリデータが入っている。残りがCドライブとなる。
Cドライブの圧縮を試みると20GB程度に圧縮できるので、とりあえず50GBにする。
XPは当然プライマリだろうが、プライマリ(最大3個)は余っていない。必要のないOEMパーティションを削除する。
定番「EASEUS Partition Manager」で削除しようとしたが、64bitには対応していない(有料のProfession alは対応)。「Partition Wizard Home Edition」を使う。
先ほどの圧縮で、未使用領域が170GB程度余っているはずなので、そのうちの50GBを第3のプライマリパーティションとして作成。

3.次にWindowsXPをインストール
この新しいパーティションにWindowsXPをインストールするのだが、その前にXPのインストールCDにAHCIドライバをnliteで統合する(XPはSATAのAHCIモードに対応していない。もちろんBIOSで互換モードに変更すればOKだが、プリインストールのWindows7はAHCIモードでインストールされているので、デュアルブート時に毎回BIOS設定を変えなければならなくなる)。

まずはAHCIドライバを入手する→入手先
ここから「F6インストール用32ビット・インテルRラピッド・テクノロジー・ドライバー・ファイル」をダウンロード(実際はf6flpy96x86.zip)。
ZIPを解凍してどこかに入れる。
nliteのドライバ統合で、この中の iaAHCI.inf を指定する。展開されたメニューの「5 Series 4 Port SATA AHCI Controller」をクリックして統合する。

この統合インストールディスクでWindowsXPをインストール。
次にXP用ドライバ類をインストールするが、ドライバはLenovoのサイトから入手可能。
ところが、インストールしただけだとサウンドが出ない。
解決策→
同じRenovoのサイト からUAA High Definition Audio class ドライバー Q888111 kb888111xp2jp.exeを取得、これをインストールしたのち当初のConexant Audio Driverのドライバを入れたら音が出た。
この状態では電源オンでXPが立ち上がるが、元々のWindows7では立ち上がらない。

4.デュアルブートメニューの作成 ※1 →WindowsXP上で操作
Windows 7のDVDディスク(私は期限切れのWindows7の評価版ディスクを使った)をセットし、コマンドプロンプトから下記コマンドを実行
コマンドはDVDドライブがE:\で、C:\にWindows7をインストールした場合。

e:\boot\Bootsect.exe /NT60 All
c:\Windows\System32\bcdedit -create {ntldr} -d "Windows XP"
bcdedit /set {ntldr} device partition=\Device\HarddiskVolume1
bcdedit -set {ntldr} path \ntldr
bcdedit -displayorder {ntldr} -addlast


\(~o~)/ デュアルブート成功!!



※1:
Windows7のインストールディスクが無くても、Windows7のシステム修復ディスクから起動してWindows7が認識されたら、修復(一番上)を選んでも同じことが出きるとありました(参考:hikousekiの日記
修復ディスクは 2でWindows7が立ち上がった状態で スタートメニューの「メンテナンス->システム修復ディスクの作成」から作成できます。