多摩丘陵(たまきゅうりょう)は、上記地図のとおり面積約300km2にわたる大きな丘陵地。また、南側の三浦半島に位置する三浦丘陵と地形的につながっており、これらの丘陵を合わせると上空から見た形がイルカに似ていることから「いるか丘陵」と呼ぶこともある。
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また、鶴見川水系と境川水系、および一部の多摩川水系の水源の森であり、日本固有種であるトウキョウサンショウウオをはじめ、様々な動植物が生息・自生している。
一方、縄文時代の遺跡が多くあり、万葉集にも「赤駒を山野(やまの)に放し捕りかにて多摩の横山徒歩(かし)ゆか遣らむ」と詠まれている。古代にはこの万葉集の歌に詠まれたように防人の通り道となっており、その後の古代東海道や鎌倉街道もこの丘陵を貫く、交通の要衝でもあった。
いている。
1950年代から開発が進み著しく緑を減らしている。なかでも1960年、1970年代から開発が進められた多摩ニュータウン、港北ニュータウンの開発の影響は大きい。
しかしながら、多摩丘陵の鶴見川源流域には、開発が進んだ今日もなお、昔ながらの伝統的な多摩丘陵の風景が残されています。都心からわずか1時間弱でアクセスできる位置に、これだけの田園風景(里山の風景)が残されてきたことは奇跡的なことであり、首都圏の住民全体にとっても大変重要な資産であるといえる。
なお、この地域の自然保護と啓発を目的として NPO法人「みどりのゆび」が活動を行っている。応援をお願いします。